あらすじ
今や国民的スポーツ行事である箱根駅伝に、幻の大会があった! 第二次世界大戦に突入する昭和十五年に軍部の圧力で箱根駅伝は中止された。しかし、学徒出陣を控え、「もう一度箱根を走って死にたい」という学生たちの念願は、昭和十八年、戦勝祈願の名目で靖国神社をスタートに変えて開催という異例のかたちで叶う。青山学院大学原晋監督も推薦する、戦時下の逆境をはねのけ、伝統の襷を繋いだ大会の全貌に迫るノンフィクション。
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Posted by ブクログ
昭和18年、戦時下で行われた箱根駅伝。多くのランナーはその後戦地へ。過去2回の大会は中止。奇跡の復活とその後のランナーの運命を描いたノンフィクション。
正月の風物詩の箱根駅伝はまもなく第100回大会となる。伝統の大会だが流石に戦時中は中止。二度の青梅駅伝を経て、靖国神社から箱根神社までの往復として昭和18年に復活。
本書は高齢の当事者と記録誌から大会を再現する。多くのランナーがその後戦地へ行くことを知り最後の戦い。走った、その足で入営した学生もいたという。
この大会はあの青学が初出場した大会。
当時から日大や中大が参加している。
箱根駅伝の伝統に触れることのできる力作。