あらすじ
警察官僚の永井がフランスで拉致された。永井はICPO出向中のため、部下の保井凜がリヨン署と協力し捜索を開始。犯人は身代金百万ユーロを要求。一方、東京では、警視庁捜査一課の神谷に警察庁から特命が下る。かつての捜査チームが召集され、元刑事殺しの裏を探ることに……。国際的犯罪組織壊滅のため仕組まれた意想外の企みとは!? 正義に命を懸けた刑事たちの活躍を壮大なスケールで描く。“捜査”ワールド最終巻。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
読み終えて1番最初に思ったことは
『永井さん〜〜〜!?』
だった
検証捜査で組まれたチームの中で
無茶をするのは神谷の専売特許かと思いきや
永井さんもだった
物語は永井が拉致されたことから始まる
舞台はフランス
永井は凛を連れ、フランスにICPOという組織を発足させていた
凛が永井の救出のため捜査を始めた頃、日本では神谷、桜内、皆川が東京に集められていた
神谷たちは検証捜査で描かれた神奈川県警の闇と再度対峙することとなった
殺された元警察官は、現職の神奈川県警と繋がっておりロシアの組織とビジネスを行っていた
ビジネスの中の末端の駒が逮捕された事で元警察官は殺された
…これがどうフランスでの永井拉致と繋がるのか
全て仕組まれたことで永井はロシアの組織の1人をスパイに仕立て、自分自身で組織に潜入し、スパイとの人質交換という形で帰還した
感想は冒頭
なんて無茶な計画を立てたのか
もちろん永井だけが真相を知っており、掌で転がされていた神谷は激怒
怒りの中には私情も含まれていたのではないか
重要なことはぼかされたまま命に従うのは、神谷らしくないなと思ったがどんな社会でもあるあるだなと思った
神谷と凛の関係は距離が遠くなった分、精神的な感覚ではすごく近しいものになったように思えた
お互いの仕事への尊敬と信頼は強く描かれ、親愛は微かに感じさせる
作品の緊迫感は損なわない恋愛表現が素晴らしい
チームとしてバランスの取れたいいチームで、このチームで取り組む作品をまた読みたいと思う