あらすじ
数学,医学,化学,農学,薬学,生物など理系の専門分野で活躍する女性科学者11人による研究案内.それぞれの研究内容やその魅力を余すところなく伝えると共に,どのようにして進路を決め,今があるのかについても語ります.時に迷い,回り道をしながらもまい進していく姿に元気や生きるヒントももらえます.
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Posted by ブクログ
本屋で目に付いたので手にした作品。
そもそも「女性」研究者の話だとは思わずに読んでしまいました。
様々な分野で活躍する研究者の話がまとめられていますが
それぞれの方のカンタンな研究内容の説明と経歴を書くだけで終わっており
研究者を目指したが故の苦悩などほとんど描かれていませんでした。
もっと生々しい話を読みたかったなぁと個人的には思います。
研究者という道を選んだ以上これは諦めなければならなかったとか
こういうことでは悔しい思いをしたけれどもこれこれのような
結果を残したことで満足することが出来たというような
悪い事も良い事もあまり描かれず中途半端になってしまっていたように思います。
どの方も女性であることがあまりマイナスにならず
周りの協力も得られたという人ばかりで苦労した
と言う話はほとんど出てきませんでした。
女子中高生向けの「研究者への進め」という本なのであれば
もう少し現実を教えてくれるほうがありがたいのではと思いました。
私自身も博士課程に進むかどうかを物凄く悩んで結局辞めた
という経験があったのでそう感じたのかもしれませんが。
とはいえ様々なジャンルで第一線で活躍する研究者が
自分の研究内容を分かりやすく面白く伝えてくれるところは
結構読み応えがありました。
研究内容って意外と面白いんじゃんと思わせてくれるという意味では良い本だと思います。