【感想・ネタバレ】生物多様性を問いなおす ──世界・自然・未来との共生とSDGsのレビュー

あらすじ

本書では生物多様性を、「生物資源」と、人類の「生存基盤」という二つのの価値と、さらにその両方を統合したアプローチである「地球公共財」と位置づけて考察していく。大航海時代以降の植民地・帝国主義時代からグローバル企業などによる現代のバイオテクノロジーの時代までの生物資源をめぐる先進国・途上国という構図、自然保護を目的とした国立公園で生じる軋轢や地域社会との関係。人類と自然との相利共生関係。そして近年世界的な標語となったSDGsを見据え、将来世代に引き継ぐべき「三つの共生」を提起する一書である。

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Posted by ブクログ

主に発展途上国が起源となる伝統的生態学的知識をめぐる、途上国と先進国の南北問題について触れられていたところが個人的にはおもしろいなと思った。生物多様性要素がどこにあるの?と思ったが、異なる人種の、経済的な指標で分けられた人類の多様性という切り口で見れば、たしかに関連性があるなと思う。自分が研究者になり、これから他国と共生しようと考えたときにこのことを念頭におくべきだと感じた

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2025年09月28日

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