あらすじ
高校教師でゲイの藤島は、六歳年下で旅行添乗員の一心と付き合って十五年。放浪癖のある一心は長く家を空けるようになり、藤島から心が離れたのか大事な連絡すらつかない。真面目すぎる藤島にとって一心の自由さは憧れで、束縛したくも別れたくもなかったが、距離を置いて考えたくて家を出て行くよう突きつける。だが一心はちっとも出て行かず、藤島の好きな料理やセックスで機嫌をとろうとしてきて……。電子限定アフターストーリー、日塔てい先生の口絵・挿絵も収録。
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はずれなし
小説は読まない派だけど、以前からこの先生の作品は読んだ事があってはずれはないだろうと思いつつ、しかも両思いになってからの作品だと思うと尚更惹かれて買ってみました。惚気だらけの作品でよかったぁ。
倦怠期というより痴話喧嘩
自由人の元教え子×アラフォー元家庭教師
攻めが押して押して粘り勝ちでつき合い出したカプ
知り合ってから20年付き合ってから15年
攻めは旅行添乗員が天職のような男。世界中を飛び回っていて、1ヶ月以上連絡なしに留守にすることもザラ。
攻めに対して主人公がモダモダイライラして1人で煮詰まっちゃって、果たして今のままでいいのだろうかと考えすぎた結果の気持ちの行き違いでした。
それだけの話をここまで細やかに書き上げる夕映先生はさすがだと思いました。受けに感情移入しまくりで涙ながらに読み進めたのですが、蓋を開けてみたらお互いの認識が違っていただけという…。2人とも相手を好き過ぎるのに、存在に慣れすぎてしまってコミュニケーションが足りなかっただけ。
当て馬の子のセリフがこの作品の本質でした。
もっとそばにいて、好きだって態度で示してよっていう不満を言えないから拗ねちゃったんですね。
なので巻き込まれたらたまったもんじゃないですね…。