【感想・ネタバレ】ルート350のレビュー

あらすじ

僕の前に路(ルート)はある! 越境者・古川日出男、初の短編集。いっぱいの現実、いっぱいのレプリカ
――知的早熟児たちが集った夏期講習キャンプに現れた「狙撃手」。僕たちは次なるスナイプの現場を押さえるべく監視を始めた……という「メロウ」など、現実とレプリカのあわいに立ち上がる圧倒的なストーリー世界が心を捉えて離さない。あらゆるジャンルを超えて疾走する作家がつづった唯一の「ストレートな」短篇集。
◎「これは、僕としては初めてのストレートな短編集だ。ある意味で、僕はデビュー以来、ずっと同じ小説ばかりを書いている。それが誠実なことかどうかは、判断するのは僕ではないけれど。この本はもちろん、読者に読まれるために書いた。だから、あなたたちに捧げる。」<古川日出夫>

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Posted by ブクログ

短編集。
古川日出男をお勧めされて初めて読んだけどすごく面白かった。
ベルカが流行ってたけど、動物ものは敬遠して読んだこと無かった。
文体が砕けてる文章って内容によっては最後まで読めないんだけど、
これはぜんぜん。テンポが良くて、雰囲気もあって。
クール。ロック。
核にしてる題もわかりやすいのに面白くて。よかった。

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2010年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『お前のことは忘れていないよバッハ』
家族崩壊、象徴、ハムスターの脱走、ハムスターの生存
『カノン』
ザマウスの王国を爆破しようとする男の子と、ザマウスで働くことを生きがいにしている女の子。埋立地、この世界は全て作り物、喪失、陰、違和感、愛、カノン
『ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター』
幽体離脱により同級生3人を観察するサカリの男子高校生。
幽霊ビル、その解体、3人+1人の新たな出会い
『飲み物はいるかい』
離婚したばかりの主人公、神楽坂で旅に出る
『物語卵』
自分の中の何人
『一九九一年、埋め立て地がお台場になる前』
湾岸戦争終結を祝うドラッグパーティー、狂気、暴徒、予知夢、生存
『メロウ』
エリート小学生、ジオラマ、狙撃、らしく、報復
『ルート350』
やり直せないかな、と僕はフミにいった

あとがきにこれらの短編の発表は2003年に集中されているとあった。
作家がそれを何年に書いているかと言うのは特に重要なので、文庫でもどこかに明記してあると良い。

失ったもの、損なわれたものを埋める行為、それを埋めるきっかけ。
損傷と再生

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2011年07月23日

Posted by ブクログ

「モンキービジネス」の掲載作品がつまらないので、期待しないで読んだのだが、なんだ面白いじゃん! という評価。
アメリカ文学を読んできたというだけのことはあって、その辺の香りもする。ユアグローとか。

バッハの話が一番好きかな。

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2009年11月23日

Posted by ブクログ

古川日出夫好きだなあと久々に思う。1と7が特に好き。
お前のことは忘れていないよバッハ、ハナ、マユ、シーエ、めちゃめちゃになった三軒の家庭。
カノン、ボーイミーツガール、ディズニーランド。
ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター、セリーヌでディオーンだ。
飲み物はいるかい、バケーション・等号・トラベル。
物語卵、多重人格、そして僕たちは何人いるんだろう?
一九九一年、埋め立て地がお台場になる前、ユカさん、マサフミ、予知夢。
メロウ、狙撃、水葬。
ルート350、佐渡。

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2016年06月25日

Posted by ブクログ

ハムスター 大バッハ 町内会 中距離 干潮 ザ•マウス ザ•ダック ビバ掃除
インプレッション【impression】
印象。感銘。「強い―を与える」「ファースト―」
write dance fight お猿 ガリー エロ王 2.0 ICU 幽体離脱 ヴィジョナリー
インド 野宿 離婚休暇 西荻窪 飯田橋 神楽坂通り→早稲田通り 江戸川橋 29 ナカムラ7 飲み物はいるかい インコ帰化 ヒートアイランド バードマン 収拾 スナイパー 水葬
あん‐きょ【暗×渠】地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路。暗溝。→開渠(かいきょ)
ストラテジー【strategy】ステラテジーとも。戦略。戦法。「イメージ―」
佐渡金山 酒蔵 醸造酒 レプリカ メロウ

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2012年04月18日

Posted by ブクログ

うーん。もしかして、初めて読んだ古川日出男がこの本だったら、次の一冊を手に取ることはなかったかも。これまで読んだ作品と、あまりにもテイストが違いすぎて、そのギャップにまた才能を感じるっていう、なんか、不思議な感覚。それぞれのお話は、ちょっと乙一を思わせるような若々しくて不可思議な代物。で、短編集ということなんだが、本当は数々の長ーいお話の冒頭部分を集めたダイジェスト版(…カタログ、かなあ)なんじゃあないか、と感じた次第。いや、おもしろかったんですけどね。

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2011年08月06日

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