あらすじ
有名な学者が「未来の世界のかたち」と呼ぶほどに、日本でも推進機運が盛り上がってきたSDGs。そこで達成しようとする項目を見ると、確かになおざりにはできないことが並んでいる。今後、それらを解決できるように動いてゆかないと、人間社会は持続不可能になるという触れ込みで、国連は加盟国に強い推進を迫っている。しかし、それは本当なのだろうか? 持続不可能になったら、いかなる事態が起きるのか? 人間にとってSDGsの推進は本当に不可避なのか? かつて世界的に大きな目標となり、いつの間にか消えていった「CO2削減問題」の際に、その中心にいた著者は、SDGsの出現に鮮明な既視感を持った。本書は、SDGsに対して抱いた著者の疑念を掘り下げ、その正体と真の目的を暴いた一冊である。多くの企業が騙され、損失を抱えさせられた「CO2削減問題」の轍を踏まぬよう、SDGsとの距離の取り方も考察する。対話形式で書かれ、やさしく理解できる工夫もほどこされている。
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Posted by ブクログ
SDGsは欧米白人がが新しい商売のネタとして儲けるために国連を巻き込んだキャンペーンを展開していると断定した斜め上からの視点が斬新。なぜかプライベートジムの女性トレーナー2名と著者と思われるおじさんの3名の会話でSDGsの話を進めます。とてもユニークなつかみですが、陰謀論に終始するトンデモ本とは異なり、日本のSDGsの状況などをしっかり押えて、通り一遍のビジネス展開とは違った効果的なSDGsの活用を指南する良本であり、とても興味深く読みました。
Posted by ブクログ
SDGsの17Goalについて日本の該当するファクトDataで現状と予測を説く。抽象的なGoalが身近な具体的テーマに紐付けられるので大変判りやすい。 解釈が狭くなりSDGsの理念と合致しないリスクもあるが、何より判りやすさを是としたい。類書にはない本書の価値。
SDGs17のGoalについて日本の現状と2030年の見込み
結論は全目標の達成が困難であるが、数値で議論できたのは類書になく大変有益、本書最大の価値!
それにしてもこの国日本は議論をしなくなった。
SDGsは国家の現状と課題を認識する良い機会。
著者はSDGsが欧米の謀略兵器と言うが、国際比較の機械を与え、国民の視野を広げる良い機会として有益。
第2章がポイント
G7エネルギー LNG発電 石炭火力もクリーン化
G10国内の不平等 貧困率上昇 一人シングル 高齢者
Posted by ブクログ
こういうタイプのものの中でも読みやすいし、コロナ前後の変化も書いてあるので、最新の情報が知れる。SDGsのざっくりとした本質を理解したいならいいと思う。
Posted by ブクログ
単なるSDGs否定本ではなく、うまくビジネスチャンスと捉えて経済成長させようぜ、という軽い感じの読み物だったが、考え方は面白かった。関わりがあると思われるゴールのアイコンをHPに載せるだけで、何となく取り組んでます感を創出しているような企業が多いと思っていたので、架空の太陽光パネル会社の例や学習塾のケースが勉強になった。すべてのゴールが達成不可能という説には納得。対話形式は確かに設定が気持ち悪いが、個人的には読みやすかった。
Posted by ブクログ
今世界をにぎわす、SDG'sについて知ろうと本書をとった。
基本的にSDG'sは欧米の理想論だ、というスタンスで
日本での達成など絶対に不可能という主張した本であった。
理想論なだけに誰も反論しずらい部分を、ズバッと反対面から
物事を捉えているところは面白かった。
2030年ごろにはまた新たなSDG’sの代替案がでてくると予想していた。
成否はともかく、世の中SDG'sの流れがあるのも事実、このままだと
将来が住みづらくなるのも事実。この世の中で一人一人がSDG'sを理解して
実践していくこと、企業が新価値創造にイノベーションの価値をさくこと
政府が大勢主導を実践すること、これらが大事だと感じた。