あらすじ
アイヌ=「人間」とカムイ=「人間にない力を持つものすべて」が織りなすさまざまな物語──『ゴールデンカムイ』の監修者がひもとく、豊かなアイヌの世界観と口承文芸の魅力。
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Posted by ブクログ
とてもわかりやすく、とっつきやすい、独特で魅力的なアイヌの神謡から始まって、ワクワク読んでいるうちに、英雄譚、アイヌ語の言葉の不思議を知り、明治からの研究史に引き込まれた。以前、アイヌ神謡集を読んだときには、あまりの日本語との違いにほぼ挫折したけれど、この本から読んでおけばよかったかもしれない。アイヌ語を学びたいという気持ちにすらさせられるうえ、「日本人」というものがこれまでいかに本土のみで語られてきたかを痛感させられた。(直前まで沖縄ノートを読んでいたせいかもしれないが。)ぜひいろんな人にオススメしたい一冊。
Posted by ブクログ
ゴールデンカムイのアイヌ文化の監修をしている、そして『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』の著者でもある方のアイヌ物語の仕組みやカムイの世界、アイヌ語の仕組みやアイヌ文学の歴史などを詳しく説明してくれる。
しかしカムイのお話、読んでて面白いがゴールデンカムイで紹介されてたのよりも突拍子のないのが多いな…
同じ話だとすぐ飽きるから設定をどんどん盛っていってエライことになったという流れだったのでは…
ちっちゃいクとかちっちゃいプとか、どういう発音になるのだろう… ○○プと発音するときにプだけ言わない感じかなー、と想像して発音してたが、本の最後の最後にちゃんと書いてあった。
「カッパ、カット、カッコという単語を、カッ(パ)、カッ(ト)、カッ(コ)というふうに、パ、ト、コをいわずにカッでとめてしまうと、それぞれカプ、カッ、カクで表される発音になる。」