あらすじ
校舎の窓から飛び降りた担任教師。遺書は無かったが、自殺の原因はこのクラスの全員が知っている。それぞれの思惑が渦巻き、秘密と後悔を胸の内に抱えながらも奇妙な平穏が続く理系特進クラス。ひとりの転校生の出現によって、教室の贖罪がいま始まる――。すれ違いの連続が生む悪意なき残酷さ、章を追うごとに明らかになる真実。痛みを越えて成長する高校生たちの罪と贖罪の物語。
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入した。教師の自殺に揺れる高校生たちの償いの物語だ。
章ごとに視点が変わり、それぞれの秘密が暴かれ、教師自殺の真相が紐解かれる。
クラス内階級や学校生活を何事も無く過ごすためのサバイバルの描写が心にちくり⋯
青春とは自由であると共に、反面とても窮屈なものであったことを思い出した。
舞台が理系の特進クラスなだけに、登場人物は皆、口が達者だ。理論的な思考に長けたキャラクターたちの交わす会話はとても丁々発止で、読んでいてハラハラする。この人たちには絶対に口では勝てないと思った。
壮絶な「償い」が繰り広げられるラストシーンが圧巻のひと言だ。タイトルの意味を回収する見事な真相。その提示方法もとてもドラマティックだった。これは掘り出し物!