あらすじ
【発売1年で5刷出来!】
孫泰蔵氏(起業家)推薦!
――世界のすべての人が彼女のように思考するようになったなら、世界は一変するだろう。
中野信子氏(脳科学者、医学博士)推薦!
――生命科学を問い直せば 、一つの共通認識に帰着する。すべての生命にその存在の意味がある。
竹内薫氏(サイエンス作家)推薦!
――生命科学がわかれば、あなたの人生が変わる。科学と哲学とビジネスが融合した、不思議な魅力をもつ本だ。
多様性・意志・感情・寿命・時間… 「生命の原則」を知れば、人生はもっと自由になるーー。
生命科学研究者であり、起業家でもある著者がたどりついた、一度きりの人生を迷いなく生きるための思考法!
◎コンテンツ例
・多様性の本質は「同質性」にある
・「仕事ができない人」は、視野の共有で解決できる
・なぜ、人類は非効率に見える感情を抱えて生きるのか
・利己と利他は対立しない
・生命は「失敗許容主義」を貫いている
◎こんな人にオススメ
・怒りや悲しみなどネガティブな感情に流されたくない
・意志を強く持ち続けたい
・組織作りやビジネスに生命科学の知見を応用したい
・チームや人間関係のことで悩んでいる
・何かに打ち込むための情熱がほしい
私が本書を通じて伝えたいのは、「生命には原理や原則があることを客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる」ということです。生命原則を客観的に理解し、視野を自在に切り替えて思考することで主観を見出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方が可能となります(はじめにより)。
◎目次
第1章 生命に共通する原則とは何か ー客観的に捉えるー
第2章 生命原則に抗い、自由に生きる ー主観を活かすー
第3章 一度きりの人生をどう生きるか ー個人への応用ー
第4章 予測不能な未来へ向け組織を存続させるには ー経営・ビジネスへの応用ー
第5章 生命としての人類はどう未来を生きるのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビジネスでよく遭遇する出来事や考え方について、生命科学に照らし合わせてアナロジー的メタ的に解釈が施されており、メモを取る部分が多くあった。
何度か読み返して本書の考え方をいつでも引き出せるようにしておきたいと思わせてくれた価値ある一冊。
Posted by ブクログ
課題は未来差分の認識から生まれる
生命原則に抗える
快楽より幸福を
主観から生まれる「思考」こそ人類の希望である
情報ではなく主観が不確実な世界における最後の拠り所となる。AIとの差分。
カオスに身を置くことで「なぜ?」が生まれる。
多様性の本質は同質性
相対主義の危険
不確実な時代ほど客観だけでなく主観で
客観だけだと予測のばらつきによるエラーが増える
諸君狂いたまえ=主観正義
個人の主観・主体だけでは対処できない問題が多く生じました。その結果、個人の主観ではなく社会の構造を変えようとする構造主義が台頭します
Posted by ブクログ
タイトルからして専門的かなと思いましたが、引用も多くて納得いく話。特に視線の問題は、非常に納得した。今年読んだ本は少ないですが、1番の一読おすすめです。
Posted by ブクログ
とても興味深く読みました。こういう書物って、普段から考え抜いて、大事な事は書き留めたり、たくさん本を読まれて自分のものにしないと書けないですよね。実践もされていて凄いかただと思いました。
Posted by ブクログ
本書は「まず自分が生き残り、次に子孫を残して種の繁栄を目指す」という生命原則を軸に、主観と客観それぞれの重要性や視野の調整の仕方等について述べられていた。
個人的には科学的根拠は無いものの、「覚悟」と「幸福と快楽の違い」の部分が興味深いと感じた。普段図式化して考えないことだったので、認識が深まったように思える。一般人の身からすると、普段考えない又は考えすらしなかったことに出会えるので、刺激がもらえる。
Posted by ブクログ
研究者として、また経営者として活躍してきた著者が語りかける、「わたしたちは何者で、どうあるべきか」。
著者の思考のエッセンスをかいつまんで記載されているが、空間的、時間的なミクロ/マクロの視野の調整がジェットスターのように縦横無尽。それでいて、流れがうまく組まれていて、かつ平易な文章のため、振り落とされず読める。むしろ、わかりやすく明瞭簡潔すぎて、大事なところをさらりと読み流しそうになるが、これは単なる思考のハウツー本ではなく、哲学としてゆっくり味わいながら読みたい本。
全体を通して共感するところも、新たに得られた発見も多かった。個人的には、多様性、LGBTについての考え方が腹落ちした。
なお利己的遺伝子、ミーム、動的平衡といった考え方が軸になっているため、著者の考え方に興味を持ったら、リチャード・ドーギンスや福岡伸一の著作を読むと理解が深まると思う。
私は文中の「ティール組織」(おそらく生命科学の考え方を組織論に応用するような内容?)に興味があったので、後日読んでみようと思う。
以下はメモ
■本書のポイント・共感した点
この本で得られるのは、「人は「個体として生き残り、種が繁栄するために行動する」という生命原則を客観的に理解した上で、主観(想い)に基づいて行動すべき」という考え方。この考え方を応用すれば、個人の日常の小さな悩みから、組織運営や経営、更には人類全体の課題解決に役立つという主張。
例えば、
・怒りなどの負の感情に困ったときや、そういった相手を理解しなければいけないとき:怒りの感情は、自分の敵に対応するためであり、生きていく上での危険を察知し、その危険から離れたり排除したたりするために必要な機能であり、その遺伝子が正常に働いていると客観視する。その上で、なぜその感情が生まれているのかを分析することで解決策が見えてくる。一方で、感情は人生を豊かに彩るものであるため、著者は、負の感情は理でとらえ、嬉しい感情は心の底から感情を味わう。
・なぜ私達は視野が狭いのか。:
動物は、「個体として生き残り、種が繁栄するために行動する」が、優先順位は前者が先。赤ちゃんは前者のフェーズにいる。必ずしも視野は広ければいいのではなく、ミクロマクロを自在に調整できるのが望ましい。
・生命には複数の時間軸が存在している。組織も同じ。:
生命は、変化しないDNAから、情報が分解されやすいRNAに転写され、タンパク質に翻訳される機能がある。RNAはこの不安定性があることで、柔軟に環境変化に対応できる。(変化に応じてスイッチを調整したり、エラーが出たら分解したり)
組織も同じ。変わることのない軸と、環境に応じて変化させていく部分、いくつかの時間軸を持つべき。(ミッション、ビジョン)
・LGBTは進化の過程である可能性:
同性愛は、8〜25%程度遺伝子が影響している可能性。同性愛者は生存に不利と考えられるが、同性愛に影響を与える遺伝子は、リスクを伴う行動を取りやすくなる、好奇心旺盛、匂いの感受性に関係するなどの機能もあり、生存に有利になる機能を同じ遺伝子が担っている可能性があることから、一概に不利とは言えない。
さらに、LGBTは進化の過程である可能性がある。生命は、無性生殖(=性が一種類の増殖方法)→有性生殖(=性が二種類の増殖方法)と考えれば、未来では性が三種類以上となることは否定できない。現に、スエヒロタケ(キノコ)は性別が2万3000種類以上であり、性が二種類だけというのが人類の進化の最終形態であることは誰にも証明できない。また、魚は集団内の環境によって頻繁に性が変わる。一つの個体が一つの性で固定される必要すら、生命にはない(むしろその方が環境適応力が高そう)
・客観的情報と主観的感情のバランス「バイアスとバライアンスのジレンマ」
客観的情報には一定の割合で必ず「過去の情報では正しく、同じ環境では再現できるが、環境が少し違えば当てはまらない論理」が存在する。特に不確実性が高い環境である場合、主観的な判断が求められる。
・覚悟は葛藤を凌駕する
取り組み途中で悩んだり葛藤しないようにするには、時間軸を設定して、自分に約束し、覚悟をもつ「2年間はこれをやると決めたから、そこまでは成果が出なくても諦めない」
・企業に有益な「多様性」の本来の姿
多様性を作ることを目的にするのではなく、ある目的を達成したいと考える「同質性」を持つものを集め、多少の環境変化にも対応できるための手段とした多様性の確保をする、というのが本来の姿。
企業にとっての目的は、企業理念や企業文化に賛同した人たちと共に社会的価値を生み出していくこと。その「同質性」を前提にして、年齢、性別、国籍、人種に関係なく、異なる才能や背景を持つ人たちが集まることこそが真の意味での多様性。ここで、「多様性」なのは、「年齢、性別、‥」の部分ではない。「異なる才能や背景」の部分である。前者は測定可能なので取り上げられがちだが、本質的ではない。
Posted by ブクログ
大学で生物学を専攻していた人にはぜひ読んで欲しい!
自分が人や動物である以前に生命であるところまで俯瞰して、自己と他者と会社を観ることができる。面白い!
移動中に読んだせいか頭に入り切っていないところもあるので、メモ取りながら再読する予定。
Posted by ブクログ
自分の考え方の軸をしっかり持ちたいと思いこの本を読みました。
内容は、タイトルのとおり遺伝子など生物学的な言葉が多く、高校程度の生物知識がないと入り込みにくいかと思いました。
私は、生物学を勉強していたので内容はスッと入ってきて、とても上手く生物学と思考をまとめられていと感じました。
最近では、自分で物事を考えない人が増えていいるような気がします。
物事を考えないということは、エネルギーを使わなくて楽な生き方です。
私は、常日頃から楽な仕事、楽な生活をしたいと思っています。
しかし、楽な仕事は見つかりませんし、楽な生活もできていません。
いつも、本を読み、仕事をどうやったら早く帰れるかを考えていることは、エネルギーを使っているが、苦ではない。
むしろ、楽しい。
この本を読んで私が理想としている楽な生活には、向かない人だとわかりました。
また、未来志向が現在志向に影響するという考え方が今までなかったので新たな発見ができて嬉しかったです。
Posted by ブクログ
なぜ科学を学ぶのか?それは、科学が個別の知識を提供するというよりもむしろ1つの思考の枠組みを提供してくれるからで、それは実質的にもアナロジーという形でも日々の生活に応用することができます。本書は、著者が起業の経験からビジネスへの応用を書いた本となっています。途中、LGBTsに関する記述も出てきますが、(わたしからすると)とても納得できる内容でした(バックグラウンドが近いので当然かもしれません)。
※ ※ ※
トランスとか性について考えるとき、科学の知見を使って考えることは重要かと思うのですが、これまで、哲学の観点からは、そういうものはあまり考慮しないよう努められてきたように思うし、トランスを否定しようとする立場からは、不当に間違った(あえて、否定の材料だけを集めたような)「科学的立場」から論じられてきたように思います。
遺伝子の持つ「多様性」と個人の「多様性」はある程度の幅を持って分かちがたく結びついていて、環境要因だけでも説明できないし、遺伝的な要因だけでも説明できない複雑なものです。いつもその議論に蓋をされているように思えてなりませんが、この本は、(それが主題ではないですが)その点が真ん中から捉えられているように思いました。
Posted by ブクログ
主観的な感情も客観的な情報どちらも大事だが、客観的な情報の変化は目まぐるしいので、主観的な感情を大事にしつつ、情報に合わせて行動を調整していく
行動を起こすことによってやる気もでてくるし、思考せざるを得ないことじゃないと思考は働かない
自分がどうしたらいいか分からない時はカオスに身を置くってのは確かになと。経験してみないと分からないから
生命科学から人生を新たな視点で捉えてて面白かった
Posted by ブクログ
著者についてはいつからかTwitterでフォローしており、関心があった著作をようやく拝読。
テーマは「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」。
ビジネス書や自己啓発本は小手先の話が多いので好んで読まないが、本書は著者の想いが貫かれているのでそういった章も好意的に読めた。
個人的に気づきがあったのは、時間認識は比較対象を何とするかに基づく相対的なものであること、多様性は同質性を以って求めるべきであることなど。
Posted by ブクログ
1、感想や気づき
主観や思い込みが自分のエネルギーとなる。試行することが人類のエネルギーーである。他者とは違う考えを持ち、行動し続けることが正しいと自分の背中を後押ししてくれた。
途中のキーワードでも主観こそ人類の本質だと言っている。主観は自分だけの羅針盤と言い換えることも可能である。
個体と環境を意識した空間的「点」思考。
生命とはその存在自体が尊い。
2、行動
WHYを意識し、そのWHYを感じた事柄こそが自分の主観であり、何に自分の主観を持つのかを考えて思考する。
Posted by ブクログ
生命の本質的な事から、自分たちが今の社会を生きていくにはどうしたらいいか、が書いてあった。非常に面白かった。
人は生存本能から、エネルギーを使う思考をなるべくしないようにするが、今後をより良く生きていく為に思考すること、未来を考え、自分が幸せになるために長期的な時間軸でやるべき事を考えること。
生命の定義に、時間という概念が出てくる事が面白かった。
Posted by ブクログ
生命原則を冷静に見つめることから、湧き出てくる感情に支配されてしまう自分を理解することができる、そして支配から解き放ち、自由で正しい進化を意図する。生命科学の視点から人類の方向までも照らそうとする生命哲学科学書。
Posted by ブクログ
遺伝子レベルで考える思考方法とでも言えばいいのか。
示唆に富んだ内容が多かった印象はあるが、だらだらと読んでいたためほぼ失念してしまった。
本の内容をまとめられるほどの理解が進んでいなかったのかもしれない。
もう一度しっかりと読むべき本。
Posted by ブクログ
生命科学と言われる分野で、これまでにわかってきた生命の特性を理解することで、自ら思考するために必要な視野をコントロールして、主観的な行動を促すことができる。そして、人類は希望に満ちた未来を切り開くことが可能であるという著者の考えを聞くことができる一冊。
Posted by ブクログ
難しい内容なのかな、と思って読み始めましたが、生物の知識がない私でも読めるくらいわかりやすく書かれていました。狭い視野も広い視野も持つように意識したいです。
Posted by ブクログ
私たち人間は「個体として生き残り、種が反映するために行動する」という共通する生命原則に基づいて行動している。
この生命原則は生物の進化などに学ぶところが多々ある反面、個体として生き残りに最適化され過ぎて視野が狭くなるなど生命原則に抗う方が長期的には良い結果をもたらすことも少なくない。
また、「常に変化する外界の環境に合わせながら生命を維持するためには、常にエネルギーを摂取し代謝する努力が必要。エントロピー増大に巻き込まれないようにする。」が印象に残りました。
このように生命原則を知り思考することが人生100年を生きる道しるべになりそうです。
Posted by ブクログ
著者は生命化学の研究者であり、遺伝子解析の会社を経営する人物。
Audibleの朗読者は女性。耳だけで一回聞いただけでは克明に理解することが困難な本だった。
色々な人生の難問やストレスは、生物的思考や原理に照らし合わせればUnderstandableだという話なのだれど、立板に水のような話を運転しながら聞いて理解するには向かなかった。
Posted by ブクログ
生命科学の研究者にしてベンチャー起業家である筆者が、生命科学の視点による「生命原則(個体として生き残り、種が繁栄するために行動する)」を客観的に理解した上で、人生や組織運営における課題に向き合い、主観的な意思を持って行動することにより、より良く生きるためのヒントを提供してくれる。生命原則を理解することによって、日常の現象を捉える新たなフレームワークを持つことができる。
Posted by ブクログ
生命科学から、さまざまなものを捉え直すという内容。
どこかの書評で見た気がするが、
生命科学的にこうだからとはあまり周りに言えないけど
知っていると自分が存分に生きやすくなるものでないか。
抜粋
・現在は未来の一部である
・私自身が現在を生きていながら常に一部は未来を生きている
→未来をどう思うかによって現在がつくられる、どう思い描くかが大事なのだと痛感。この程度でいいやと思うか、より高い理想をもって行動するかで変わってくる。しんどいけど意識。
Posted by ブクログ
「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」というコンセプトに惹かれて手に取ってみたが、著者の個人的な経験からの話が多く、ある意味Newspicksらしい薄味な自己啓発本といった印象を受け少し残念だった。(思考法だからそういうものかも?)
ただ、各章の最後にまとめがあるため理解が深まりやすく、世界を捉える一つのフレームとして活用したいと思うので読んで後悔はない。あとカバーのデザイン素敵。
著者の活動はとても応援しているし、前著は興味深く読めたので、次回作に期待したい。
Posted by ブクログ
遺伝子に抗って思考するという非効率的な行為こそが、人類にとって唯一の希望。
生命原則を受容した上で、主体的に思考して学習し前に進み続けることで、次々と現れる課題を解決できるはず。
Posted by ブクログ
タイトル程の学びはなかった。所々利己的な遺伝子の内容を引用しているので目新しいことはい印象。遺伝子論をビジネス視点でかかれているが当たり前っちゃ当たり前の事だった。