【感想・ネタバレ】錬金術師の消失のレビュー

あらすじ

アスタルト王国の錬金術師テレサとエミリアはセフィラ教会の聖地《水銀塔》へ赴いた。《始まりの錬金術師》の遺産が眠り“神隠し”の噂が囁かれる塔にはバアル帝国の錬金術師ニコラ、教会聖騎士団や巡礼者らが集っていた。だが突然の嵐で塔は孤絶。聖騎士が首無し死体で発見され次々と犠牲が……シリーズ第2弾

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Posted by ブクログ

ネタバレ

錬金術×ミステリーのシリーズ第2弾。
今作もミステリーとして、そして、錬金術ファンタジーとしても面白かった。

首無し死体の連続殺人犯、ニコラ・フラメルの説に納得していたのですが、テレサが暴いた真犯人はまさかの人物。すっかり著者にやられました!

天に輝く一番星《ニビル》も、まさかでしたね。これからのストーリー展開が楽しみです。

今回、登場したバアル帝国のニコラ・フラメルとシャルロッテ・アイゼナッハの2人組もいい味だしてるので、レギュラー出演してほしいです。

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2021年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

水銀の塔の用途が、最初から書かれていた「目」だった、ていうのがとてもよかった。
そして最後…ずいぶんSFな展開…
これ続くんですよね??
この世界観の中でふつうに(?)密室殺人の謎解きしてるのかなり好きなので続いてほしい。

キャラ造形も前作よりはっきりしてきてよかった。エミリアの外見描写がないので、勝手に黒髪メガネを想像して読んでる。表紙イラスト見たら全然違うし、テレサが黒髪だから、同じ黒髪ではないだろうけど。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 今回の舞台は水銀でできた塔。そこでの密室殺人。
 異端狩りを追うテレサとエミリオ。
 敵国の錬金術師ニコル。
 どうやって密室で殺人を起こすことができたのか?
 遺体から首が切り取られていた意味は?

 ある意味凄い設定の嵐の山荘でしたぁ。

 面白かったなぁ。続きが楽しみ♪

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2020年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 これこれ。これだよ…こうでなくては! ひっっっさしぶりに帯文と感想がマッチしたわ。
 シリーズ二作目にして、陸の孤島/嵐の山荘もの。これはよくある構想自体はこっちが一作目、というやつかしら。
 錬金術、というファンタジーな部分をフルに活かしたこの水銀塔という舞台装置が、このミステリの核心でもあり“ミソ”でもあって、
 まぁ逆に云うとそれを素直に受け入れられるかどうかによって評価は分かれるんだろうなぁ。
 これは漫才ではない論争と同じようなものである。

 受け入れ、超えていくこと。それこそが、とまでは云わないけれど、そういう知性もある。


 タイトルに関しては、前作『密室』と比べると少し、ドンズバ感はなくなったかと思ったけれど――たとえば塔そのものが消えるような、大掛かりな消失トリックとか期待してた――、よく考えてみると『消失』をキーワードにするだけでも概ねこの謎は解けると思うので、やっぱり納得である。ハルヒみたいだよね…
 いや、でも実際最後には、意味合い的に“塔”も『消失』しているからいいのかな? ちなみに私はその、塔が塔でない、という部分から解答へ登攀しました。こんなに、どう解いたかを話し合いたいミステリもなかなかないやね…! 思いの外高速展開で核心へ迫るのかしら? 期待のシリーズです。☆4.2

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2020年12月25日

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