あらすじ
「僕は悪くない……」中学教諭の竹林は、死体を前に呟いた。スナックのホステス桃華を取り合って、他の客ともめたのがすべての始まりだった。自宅に押しかけてきたその男を、はずみで殺してしまったのだ。さらに、発覚を防ぐため、超身勝手な論理で次々と殺人を重ねてゆく彼にふりかかる運命とは!? 狂気と黒い笑いに満ちた、戦慄のノンストップ・サスペンス!
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Posted by ブクログ
評価低いみたいだが、私はものすごーーーく面白かった。行き当たりばったりで、だってその人を殺してしまったら絶対に自分に疑いが向くよねっていう人まで手にかける感じが、狂ってる。そこが良かった。間違って命を奪ってしまったのが重なって行くような、嘘をつき通すために次々と雪だるまのように嘘を重ねるような。
この主人公の、人のせいにする性格、こういう人会ったことあったなぁって思い出した。
人のせいにするのは勝手なんだけど、そこで終わってしまうから、成長しないんだよね。モラハラの人によくある行動で、全部自分以外のせいにする、俺を怒らせるな!などと言う。責任を転嫁しても事実は変わらない。そう言う類の性格の人についてものすごく勉強して書かれてるんじゃないかなって思った。他の作品も読んでみたい。