【感想・ネタバレ】聖者が街にやってきたのレビュー

あらすじ

タワーマンションが建ち、人口が急増する街で古くから続く花屋を営む桜子。十七歳の娘が市民結束のために企画されたミュージカルの演者に選ばれた。新旧の住民が入り交じって盛り上がる街。だが若い女性が続けて殺される事件が起きる。不穏な空気のなか、今度は娘が何者かに誘拐されて……。あまりにも切ないラストに、慟哭必至の傑作長編小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

発展途上の街の様相や花屋の母娘をめぐる人間模様にストリートギャングや危険ドラッグといった不穏要素まで顔をチラつかせてまさに“混沌”の一言。
その混沌の中、深く確かに響くレイカさんの言葉。
一見バラバラのようだった登場人物と過去のピースが全て回収されピタリと嵌った解決はいつもながらお見事。
晃のような人間は変われるんだろうか。
花を買い続ける一樹も昔の夢を見続ける与謝野氏も、母親の愛情に飢えた子どもと大人どちらもせつなかったな。音楽家としては至高の生き方の与謝野直美、でもその犠牲を出してしまう一面にモヤモヤ。

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2021年01月31日

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