【感想・ネタバレ】小説 イタリア・ルネサンス4―再び、ヴェネツィア―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

国政に復帰したマルコは、再びトルコと対峙する。絶対君主スレイマンが没すると、両国間には戦雲が立ち込め、ついには誰も望まなかった全面衝突に発展してしまう。五百隻が海上で激突し、一万五千人が命を落としたレパント沖での大海戦は、その後の世界をたった一日で運命づけるのだった……。一人の外交官の人生を通して、ルネサンス世界の興亡を壮大に描いた傑作歴史小説、圧巻の完結編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

塩野先生が描く「小説」の最終巻。先生が理想とする男性像のマルコと女性像のオリンピアが織りなす物語。
最終巻では、ヴェネツィアに戻ってきたマルコの活躍が描かれる。国政に戻ったマルコは相変わらずトルコの相手をすることとなる。彼が戦地に赴くわけではないので、章題にもあったように血を流さない戦争を主として。
また、レパントの海戦もストーリー仕立てに描かれており、海戦の想像ができ、良かった。
もう少しマルコを活躍させてほしかったな、っと思わせるところがやり過ぎない男性像で、塩野先生の理想だったのかな、とも。

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2022年09月02日

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