【感想・ネタバレ】二人がいた食卓のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

新婚さんの楽しい食卓の話と思いきや、
読み進めるうちに少しのズレが出てきて嫌な予感しかしなくなった。

お互いの思いやりが小さなすれ違いを生み、
途中から読むのが辛くなるぐらい悲しくなって…

夫婦、または家族の食卓の理想って何だろう?と
思わず考えてしまうストーリー。
主婦にとっては共感する部分が多いと思う。

0
2021年06月29日

Posted by ブクログ

自分の理想を実現したい気持ちはわかるな。

でも、そんなことは滅多に実現しないんだよね。
で、その時になってから、もうもとには戻らない事を痛感するんだよね。
そうは知りつつ、適切な折り合いがつけられないのが人生って事ですかね。

0
2021年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真綿で首を絞めるというのはこういうことか。
すれ違いの話ではあるんですが、普通のすれ違いと違って、主人公が夫のことを対等な人として見ていなかったのが別れの根本的な原因であるように思います。徹頭徹尾、自分の正解にこだわって相手の希望をほぼ聞かないことが麻生サチのエピソードから分かって恐ろしかったです。外堀の埋め方も、日常的に正論で逃げ道が潰されていたところもぞっとしました。夫はそんな風に表面を取り繕われて、自分の心情は妻を含めてだれも知らないなんて孤独だったんだろうな。

行間を変に深読みしただけかも知れませんが、個人的に夫は、お互いダメなところも愛し合っていけたらいいなと考えているタイプだと思うので、読んでいて辛いシーンがいくつもありました。主人公の、目の前の人より、理想の目の前の人を求めてしまう気持ちは痛いほどよく分かるけど。

0
2024年04月17日

Posted by ブクログ

食卓といえば、向き合う人のいる温かな家庭を思い浮かべるのだが…。

これは、読み進めるほど辛くなっていく。
苦しくなっていく。
何故か胸の締め付けられるような…。
とにかくしんどいのだ。
しかし、どうなるのか確認せずにはいられない…
心理戦、まさに心理戦だった。

どちらの味方⁇と聞かれても…難しい

夫の体調を管理するべく、完璧な料理を朝晩作り続ける妻。
だんだんとその料理を口にするのも苦痛になってくる夫。

食べ物に関することは、大事なことだが
何事もほどほど、とか良い塩梅というのもあって然りで…。

自分が思うにジャンクなものほど美味しく感じたりもするし、あっさり茶漬けでもいいし。

とにかく執着もなければこだわりもないので、手抜き料理もしばしばある。

以前、同僚から「食」という文字は人を良くするって書くやん、だから大切やでって言ってたけどその人の持参してたお弁当は、白ごはんの上に鰯の甘露煮がのってた。種類は無いが栄養はある。

ただイベントの時、みんなのお昼ごはんをまとめて買って来てくれたのが、デパ地下の一口サイズのおにぎりやサンドイッチなどでサッとつまめて見栄え良く種類も豊富でサイコーに美味しい品々だった。

誰にとってもちょうど良い食事ってのはなかなか難しいのかもしれない。

0
2021年11月18日

Posted by ブクログ

夫の健康管理のために一生懸命ごはんを作る妻と、もっと濃い味のジャンクなものが大好きな夫。愛し合って結婚したのに、食の相性の悪さからどんどんすれ違っていくお話。

もっと軽いお話かと思ったら、わりとシリアスな物語で「こんなこと、本当にありそう」と思う。夫の健康が気になる妻の気持ちがよくわかる、わかるけど夫の苦しい気持ちもわかる。「家での食事って大事なんだなぁ」と改めて思う。

0
2021年08月07日

Posted by ブクログ

一生懸命作った料理をこっそり捨てるとか、相手の好物に嫌いなものをこっそり細工するとか...ミスター味っ子のオマージュ?もうこの物語は「味覚の不一致」という問題ではないような。性格の不一致だろう。ヘルシー料理を頑張る妻。野菜嫌い・ファミレス味が大好きな夫。新婚なのに食卓ですれ違いばかりの夫婦の行く末とは。夫も悪いけど、私は押しつけがましく、執念深く、小賢しい妻に嫌悪感。「家族」の形に拘り過ぎて息苦しい。いい年した大人の味覚をガラッと変えるのは困難だろう。私の夫も毎日おはぎを食べる謎習慣があるが放置している。

0
2021年06月14日

Posted by ブクログ

食をきっかけに、夫婦それぞれの求めるもののギャップが顕在化していく話。
とにかく美味しそうな料理の描写が殺伐としたストーリーに添えられており、かなり胃にくる。色んな意味で。

あらすじに「良かれと思ったことが、押し付けに」と書いてあり、たしかに多少独善的なところが泉にはあるけれどこれはそんなに異常なことなの…?と思った。
そもそもコレステロール値引っかかってんじゃん…とか、いい歳した男がファミレス舌でゴネてる方が無理なんだけど…とか個人的には気になってしまうんだけど、それらは本質的な問題じゃないんだろうな。でも、なんだろうな、とにかく腹立つなこの男……。
「美味しいもので相手の口を塞いでんでしょ、ほら?美味しいだろ?文句ないだろ?って」的な嫌味を不倫相手が吹っかけてくる超絶胸糞シーン、いや言いたいことのニュアンスは分かるし、ああ…そこが軋轢生んでたのね……ってのは分かるんだけど、いや!!!!美味しいと自分が感じてんなら文句ねえだろ!!!何なんだお前は??!!!という気持ちが先行してしまってどうしてもあと一歩飲み込めなかった。

とはいえ、人間関係というものは自分がどれだけ滅私奉公しようが世間的基準で正しく努力しようがそれがそのまま互いの関係値に反映されるわけではない。ということが往々にしてある。理不尽に思えるし、そもそも自分の努力は世間的には正しくても二人の関係を良好に保つのには適切ではなかったのかもしれない。
そういう難しさをありありと見せつけられたように感じた。身に覚えがある話だから泉の肩を持ってしまうのだろうか、いや、いや!否!それを差っ引いてもこの男大嫌いだ……。何だ社内結婚社内不倫ってイカれてんのかこいつ……。

思いやりとは、正しさとは何なのか。殴りつけられながら考えさせられるような作品だった。

0
2021年01月19日

Posted by ブクログ

親しみやすくて残酷な話
泉は、旺文はどう振舞うのが良かったんだろう…お互い歩みよらなかったわけじゃない。一緒にいる努力を全くしなかったわけじゃない。
根本的な価値観の不一致?
これって乗り越えられるのか?

そういったことを考えさせられる良い一冊でした。

0
2023年06月22日

Posted by ブクログ

心がざわざわし、そのざわつきは頁を捲る毎に増長して行く。
食がテーマでこんなにも不穏な作品は珍しい。

旺介と泉は同じ会社に勤める20代の夫婦。
泉はコレステロール値が高い夫を気遣いヘルシーな食事作りに気持ちを注ぐが、かたや夫は偏食でファミレス舌。

エスカレートして行く泉の料理と対照的に徐々に心が冷えて行く旺介。

この食事作りは夫の為なのか自己満足なのか、私には執着に感じホラーの様にすら思える。

旺介の気持ちも分からなくもないが、彼が取ったある行動には嫌悪感を抱いてしまう。

たかが食、されど食、さじ加減を誤ると待っているのは破滅。

0
2023年02月16日

Posted by ブクログ

苦しさがすごい。

よく「食べることは生きること」と言うけれど、相手の「食べること」の否定が、夫婦としての相手そのものの否定になってしまったというか。
食事に対する食い違いがお互いをどんどん苦しめ、追い詰めていって、それ以外の部分で相手に惹かれたり救われたりしていても、修復できなくなってしまった話だった。

いい人が多かったし、主人公の父に対する旺介のシーンと、義父母の30年の話、北極から来た人の話、「おいしいは味じゃない。食べたいものを食べるから」の話、魚屋の身贔屓の話など、じーんとしたりハッとさせられるエピソードも多かったけど、それだけで問題が解決するわけじゃないところがリアルだった。そしてよけいに苦しい。

0
2023年01月02日

Posted by ブクログ

2022.11
終始重苦しかった。食の好みも生活リズムも人に合わせるのは難しい、結婚向いてないなと思った。

0
2022年12月02日

Posted by ブクログ

料理が好きでない私から見たら、泉さんはすごい奥さん。相手の健康を思って、良かれと思って作っていた料理が相手を苦しめていた。読んでで、気の毒になる話だった。もう少しお互い話をして、歩み寄れたら良かったのにと思うばかりだった。泉さんに幸あれ。

0
2022年11月04日

Posted by ブクログ

自分も主婦で、ご飯を1人で作っているからこそわかる気持ちがあった。泉に肩入れして読んでいたので、辛かった。

0
2022年10月09日

Posted by ブクログ

この作者の「給食のお兄さん」が面白くて、今回も手にとってしまいました。
うーん、食の好みとかは難しい。
少しずつすれ違っていくこと、夫婦だとありますよね。
どうにかハッピーエンドになって欲しいと思ってましたが、残念だった。でもそれぞれ新しい生活が始められて良かったなぁっと思いますよ。新しいことをするのってホントに労力使いますよね。

0
2022年04月30日

Posted by ブクログ

偏食は偏食で大変なんだけど、結局はなんでも美味しく食べられるバカ舌の方が幸福度は高いんじゃないかなと思った。
盲目的に理想の食卓を追い求めようとして、食事だけは理想なのに人間たちはどんどん関係悪化していく。でも理想の食卓って、結局は育ってきた家庭によりけりだから、具体像のない概念みたいなものなのかな。。

0
2022年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めるのが苦しくなる話だった。
夫のために、良かれと思って食事に一つも二つも工夫を凝らす妻。初めの方は、妻もやりすぎだなとは思うけど、捨てるほど?家に帰りたくなくなるほど?と夫の行動が不思議だった。

しかし、帰り道に何か食べてきたのではないかとキスして夫の口の中の風味(?)を確かめる妻の姿は、なかなか恐怖だった。

だからといって、職場の女の子と浮気しなくてもいいのに…。しかも最後の最後は、その女の子は二人と全然関係ない男性と結婚して寿退社するって。えー!となった。

一番ショックだったのは、最後の夫への復讐として、美味しい料理を作って、あえて既製品のようにカモフラージュして夫に食べさせ、実は妻の手作りだったと気づかせるシーン。気づいた瞬間、夫が食べられなくなる…そんなに?という衝撃。

主人公二人が職場結婚で、自分と重ね合わせて読んでしまうところがあって、話にのめり込んでしまった。面白かったし考えさせられたけど、苦しかったから星3。

0
2021年05月19日

Posted by ブクログ

56落ち着いた文章でストーリーもよくわかる。美味しいお話しなのにすごく寂しいお話しでしたね。子供のままの大人が増えているのかな。

0
2021年04月28日

Posted by ブクログ

僕だったら泉さんは最高の二人になれるような気がする。食って大事だし合う合わないあるしね。
胃袋掴まれると男は弱いのよね。

0
2021年03月31日

「小説」ランキング