【感想・ネタバレ】二人がいた食卓のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

真綿で首を絞めるというのはこういうことか。
すれ違いの話ではあるんですが、普通のすれ違いと違って、主人公が夫のことを対等な人として見ていなかったのが別れの根本的な原因であるように思います。徹頭徹尾、自分の正解にこだわって相手の希望をほぼ聞かないことが麻生サチのエピソードから分かって恐ろしかったです。外堀の埋め方も、日常的に正論で逃げ道が潰されていたところもぞっとしました。夫はそんな風に表面を取り繕われて、自分の心情は妻を含めてだれも知らないなんて孤独だったんだろうな。

行間を変に深読みしただけかも知れませんが、個人的に夫は、お互いダメなところも愛し合っていけたらいいなと考えているタイプだと思うので、読んでいて辛いシーンがいくつもありました。主人公の、目の前の人より、理想の目の前の人を求めてしまう気持ちは痛いほどよく分かるけど。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めるのが苦しくなる話だった。
夫のために、良かれと思って食事に一つも二つも工夫を凝らす妻。初めの方は、妻もやりすぎだなとは思うけど、捨てるほど?家に帰りたくなくなるほど?と夫の行動が不思議だった。

しかし、帰り道に何か食べてきたのではないかとキスして夫の口の中の風味(?)を確かめる妻の姿は、なかなか恐怖だった。

だからといって、職場の女の子と浮気しなくてもいいのに…。しかも最後の最後は、その女の子は二人と全然関係ない男性と結婚して寿退社するって。えー!となった。

一番ショックだったのは、最後の夫への復讐として、美味しい料理を作って、あえて既製品のようにカモフラージュして夫に食べさせ、実は妻の手作りだったと気づかせるシーン。気づいた瞬間、夫が食べられなくなる…そんなに?という衝撃。

主人公二人が職場結婚で、自分と重ね合わせて読んでしまうところがあって、話にのめり込んでしまった。面白かったし考えさせられたけど、苦しかったから星3。

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2021年05月19日

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