あらすじ
米シリコンバレーの中枢にある、スタンフォード大学を知らない人はいない。
しかし、そのスタンフォード100%傘下のオンライン学校が、いま世界で注目されていることを知る人は少ない。それがスタンフォード大学・オンライン・ハイスクールだ。
設立わずか15年ながら、世界30カ国以上に散らばる生徒たちをスタンフォード大、ハーバード大、MITなど名だたるトップ大学に輩出。
オンライン高校であるにもかかわらず、ニューズウィークによる「STEM教育に力を入れる高校ランキング2020」で全米ベスト3、2020年には全米高校ランキング「Niche」の進学校で1位に輝き、いまや全米の親たちが最も子どもを入れたい学校になっている。
このオンライン学校を率いているのが、何と「日本人」の星友啓・校長だ。
同氏は、親や教師が当たり前のようにやっていることが逆に子どもの主体性を奪っているとして、以下の8つの誤った常識に警鐘を鳴らしている。
・【誤った常識1】:成果や能力をほめる
・【誤った常識2】:手取り足取り丁寧に教える
・【誤った常識3】:評判の教材や勉強法で学ばせる
・【誤った常識4】:得意な学習スタイルで学ばせる
・【誤った常識5】:ストレスをさける
・【誤った常識6】:テストで理解度や能力を測る
・【誤った常識7】:同じ問題を反復練習させる
・【誤った常識8】:勉強は静かに1人でやらせる
同校ではこれら誤った常識による教育を排除することで、才能あふれる子どもたちを次々と世に送り出しているのだ。
既存の枠にとらわれない独自かつ斬新な教育を次々に実施する異色の教育家はこれからの教育のあるべき姿をどう考えるのか。本書で初めて語る。
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Posted by ブクログ
これからの授業で生かせそうな知見がいっぱい。
みんなでコミュニケーションをとりながら学ぶこと、子どもを固定観念で誉めないこと、色々なコミュニティに所属させることの大切さ、自ら学びとること。我が子にもクラスの子にも取り組ませたいことがたくさんありました。
Posted by ブクログ
急速に進むグローバリゼーションやITの進化にともない、教育の現場も進化している。スタンフォード・オンラインハイスクールの校長である著者がそのオンラインハイスクールの「学育」の状況を紹介するとともに、今後の教育、学育の将来を語る内容。パーソナライズド・ラーニング、アクティブ・ラーニング、プロジェクトベースド・ラーニングなどの学習の最先端を紹介。スタンフォード・オンラインハイスクールについては、「持てる者」の恵まれた学習環境といえるもので、こういう点でも格差はひろがっているのだろうな、と思った。また、アメリカの教育いや学育環境の進化のダイナミックさは「らしいな」という感じ。ひるがえって日本はどうか?日本の今をよく知らないのでなんとも言えないが、それほど進化していないのではないか?進化が必ずしも良いものとは言えないが、社会が急速に変化していく現在、教育も変化していく必要はあるだろう。また大人の今後の学習についても紹介されていて、私も学習環境の未来を享受し、存分に活かしたいと思った。
読んで損はなかったかな。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
序章 その教え方が子供をダメにする~恐ろしい8つの常識
第1章 学校の定番をとっぱらう
第2章 なぜオンライン学校が全米トップになれたのか?
第3章 スタンフォード大学で実現した「生き抜く力」の育て方
第4章 子どもの才能の伸ばし方~8つの正解TIPS
第5章 世界の教育メジャートレンド
第6章 教育のミライ
<内容>
アメリカにあるオンラインの中学高校で、校長をしている日本人の著者の本。最近のコロナ禍で、日本の学校も渋々変わりつつある。この本の内容は詳細なことは書かれていない。知るにはほかの本が必要だ。ただ、その効果については書かれているのでヒントになる。アクティブ=ラーニングも、プロジェクト=ベース=ラーニングも、反転学習も。これらをやるためには、ノウハウが必要で、そこにコンピュータの知識、技術がついて回る。最初の一歩が結構高いのだ。現場にいるのでよくわかる。そういうことの知れる本やサイトや動画を知りたい。