あらすじ
聖書のエピソードに登場する人物を西洋美術はどう描いてきただろう。2000年にわたるその歴史の中で培われてきた人種差別のイメージを考える。
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Posted by ブクログ
東方三博士等、黒人の姿で描かれているものについて
「そういうもの(伝統)なんだろうな」で済ませていたものが、
実は聖書にも記述の無いことだったり、
奴隷や植民地への眼差しが含まれていたことを知った。
女性・非嫡出子・難民…逆境に置かれない人を探すのが難しいくらい。
赤く平たい帽子・「悪魔の縞」模様・聖母子との距離感等、
意味を知らないと底意が分からないものも多く学べた。
私にとっては違いが少なすぎて人種の違いが分からない絵も多数。
そのあたりも感覚が違うんだろな。
スコマスとダミアヌスのエピソード衝撃的なのに
再読時には忘れていた。
馴染みがなくて記憶に定着しなかったのだと思う。
今まで「絵画って綺麗だよね」的な本を中心に
読んできたからかな。
カラー図版多数。
しかしごくごく入門で量も少ないので、
これを足がかりに関連本を読んでみたいと思う。