あらすじ
2千年にも渡り日本人の信仰の中心であり続ける伊勢神宮。そこには、日本人ならではの文化、暮らし、そして「生き方」の源流がある。
本書は、伊勢神宮に奉職30年の現役神官が、神道の本質をひもときながら、そこに息づいている独特の世界観、宇宙観、人間観を探る。
「神道的生き方」にこそ、今と未来を生き抜くヒントがあふれている。
*目次より
◎ 神道の知恵は日本人の暮らしに根ざしてきた
◎ 日本人は無宗教でなくあらゆる信仰を受け入れる
◎ 参拝はおばあちゃんに会いに行く感覚でいい
◎ 神道の基本は、罪や穢れを祓い清めることにある
◎ 人は誰でもそのままでパーフェクトな存在
◎ 神さまからの直感を受け取るための心得とは
◎ 私たちの世界と神々の世界とは相通じている
◎ 今どう生きるかが未来のすべてを創っていく
◎ あたりまえの日々を大事にするのが「神道的生き方」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
清らかな森を抜けると白木の社殿が現れる。伊勢神宮――二千年近く人々が足を運び手を合わせてきた場所だ。そこには豪華さも奇抜さもない。ただ簡素で整った姿が静かに佇む。常若の精神と呼ばれる二十年ごとの式年遷宮は古きを守りつつ新しさを取り入れる知恵の象徴だ。朽ちる前に建て替えることで技も心も受け継がれる。変わらぬために変わる――その潔さは現代の私たちにとっても道しるべとなる。
Posted by ブクログ
今まで、肩肘張って考えていた、生き方が、もっと軽く、自分がのインスピレーションを大事にし、生きていくのが、たいせつである。
やはり、自分も神社に行き感じていた感覚は正しかった。伊勢神宮で感じた、清々しく、故郷に帰ってきたような暖かい気持ち、今は、伊勢神宮が我が故郷と、言葉にする事もある、コロナ禍が一段落しまた参拝できる日が、来ますように!
Posted by ブクログ
どう生きるかというところより、自分が普段使っている言葉だったり、生活の身近にある行事の元を知れたのが面白かった。あと、思った以上に神様との接し方へと態度観が変わる本だった。神道は宗教ではないが、敢えて云うなら直感の宗教である、というのが一理あると思ったし、論理や倫理は究極的に言えばフェイク(想像)の域を越えないけど、感覚や直感ならばもうそれはリアルそのものだよなぁと神道がより好きになる本だった。神様はおじいちゃんおばあちゃん、もっと身近に感じていいんだな。
Posted by ブクログ
もし 神職さんと お話しする機会があったら
聞いてみたいなと思うような
ことが載ってて面白かったです
神道はアニミズム的信仰
日本は ほかの宗教をも受け入れる
重層信仰である
一般的には
宗教には 「戒律」「経典」「教祖」が
あるんですけど
神道にはないので 宗教じゃないんだ
Posted by ブクログ
伊勢神宮は全国に八万社以上あるといわれる神社の中心に位置する、皇室の祖先神である「天照大御神」を祀る神社。神道の大切な教えのひとつに「今、この瞬間こそが、理想の世界だ」というもの。「自分自身の現実を、絶対的に肯定する」、これは他の宗教には見られない特徴。神様と人との関係は、おばあちゃんと孫のよう。参拝はおばあちゃんに会いに行くような気持ちでOK、祈るもよし、願い事をお願いするもよし、神様は優しく守ってくださる。そんな神様が喜ばれるのは、私たち人間が「笑顔で暮らす」こと。当たり前の日々を大事にするのが「神道的生き方」。
とても分かりやすく神道の基礎を学べます。なぜ日本人には神道が親しみやすいのかが理解できました。八百万神に感謝し守られ、自然と共生し、全てを受け入れ、上下関係もなく、共に生きていく。そんな古来からの日本が好きです。今度伊勢神宮に行くときには、少し違った風景が見える気がします。