【感想・ネタバレ】ボブが遺してくれた最高のギフト【電子版限定写真付き】のレビュー

あらすじ

「ボブは、ぼくがこれまでに受けとったことのない、最高のギフトを遺してくれた」
ジェームズ・ボーエン

『ボブという名のストリート・キャット』、『ボブがくれた世界』につづく、〈 ボブとぼくの物語 〉シリーズ第3作。
世界中に愛されながらも逝ってしまったボブとジェームズの間には、まだ語るべき物語があった。それは、その日を迎えるまでの奇跡のような6日間の物語。
ジェームズはあいかわらず〈 ビッグイシュー 〉の販売を続け、プリベイド式のガスメーターの残高を毎日チェックしなければならないような、金銭的に苦しい生活を送っていた。クリスマスまであと6日、ジェームズはボブとの楽しく温かいクリスマスを過ごすため真冬のロンドンの街頭に立つのだが……
人とのつながりや思いやりに癒される、心温まる物語です。

著者◎ジェームズ・ボーエン
1979年サリー(イギリス東南部)生まれ。路上演奏で生計を立てていた2007年に野良猫ボブと出会う。その奇跡の出来事を綴った『ボブという名のストリートキャット』は、世界30カ国以上で翻訳化。続編の『ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険』と合わせ累計1,000万部超えの大ベストセラーとなった。2017年には映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』も公開し、世界中で大ヒットとなった。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ジェームズとボブの過ごしたクリスマスのお話。

薬物に溺れていたり、家族との折り合いが良くなかったりで、クリスマスにあまりポジティブな思い出がなかったジェームズだが、ボブと出逢い、人々の温かさに触れ、少しずつ彼のクリスマスが変わっていく。

ジェームズの「もらうより与える方がいい」という気づきが特に素敵だなと思った。人に優しくしてもらったら、その優しさをまた別の人に分けていく。そうすることで自分もその人も温かい気持ちになる、ポジティブな連鎖。情けは人のためにならず、ということだと思う。

ボブは天に召されてしまったけど、きっとこれからもジェームズを支え、彼を笑顔にしてくれることと思う。

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

それは夢みたいな時間

終わったらあっという間
ではなく、終わったら
終わらない物語になる

思い出

安定なんてどこにもなかった
それでも毎日が楽しかったのは
君がいたからだった

クリスマス
寒く、厳しい季節だ
楽しく 賑やかなものではなかった
―僕の場合は。

救いもあった 味方もいた
でも僕は寂しかったのだ

でも今は違う
―君がいる。

諦めないこと、前を向くこと
チャンスを信じて待つこと
それだけさ

うつむいたって自分の足しか見えないんだ

大丈夫
この世の中は残酷で ちゃんと優しい人たちもいる

受け取る喜びもある
与える喜びもある

人生は シンプルに楽しんだ方がいい

人生は残されている
今日の中に

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2020年12月13日

Posted by ブクログ

きっと動物との出逢いも縁なのだ。著者に無償の愛を捧げ続けたボブ。動物と暮らすことは人生をとても豊かにし、生きる原動力にもなる。慈愛に満ちた心温まる物語。

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2021年01月29日

Posted by ブクログ

《人はまだまだ捨てたモノじゃない》

戦争、内戦、腐敗した政治、犯罪、差別、偏見…
醜い人のニュースに溢れた世の中。
そんな中で感じることができる、猫などのペットに対しての「無償の愛」は素敵な「幸福感」だ。
ボブには沢山の心優しい人が集まってくる。そこに「醜さ」は無い。
心優しい人が必ずペットと共にいるとは限らないが、ペットと共にいる人は殆どが優しい人なのではないだろうか。
「命の大切さ」と「無償の愛」を知っているから。

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

2作目の映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の原作本。とは言え映画のエピソードが漏れなく入っているわけではないし、細部も異なっているから、映画を楽しんだ方は無理に読まなくてもいい。また、映画を観るために読む必要もない。ぼくは両方楽しめたし、ボブに会うのはこれが最後だと思うと読まずにはいられなかった。ジェームズのその後が気になるが、ネットで調べた限りでは元気にやっているようで安心した。

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2022年03月20日

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