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ナタリアの家の子になりたい
作家さん買いです。
ものすごくよかったです。
合本版だったのでそれはそれは長いお話でしたが、とってもおもしろく読めました。
まずはナタリア姫のお話ですが、気持ち分かるよ!と思いながら拳握りながら読んだし、もどかし過ぎて呻いてしまったし、でもとにかくナタリア姫は立派でした。
そして盲目的に王女として正しくあろうとするのが切ない。
リセの方は、痛快かつ切なく、展開にワクワクしながら読みました。
結果的にみんな幸せになれたけれど、プロセスがとても丁寧に描かれていておもしろかったです。
クロードが幸せになれて本当によかった。
普通にシスコンと言ってもいいのだろうけど、健康度が高いシスコンでした。
家族の優しさが沁みるお話でした。
また読みたいです。
そして備忘録がおもしろすぎました。
フィンが大好きになる備忘録でしたし、エレノアもカンナもそれぞれとてもよい子でほっこりでした。
読みたい要素が全部ある贅沢なお話でした。
ハッピーエンドですね
前半のナタリア姫は、ちょいイライラしたかなぁ(^_^;)
憧れの騎士様に、判りやすく好意を寄せられていながら「私は美人じゃないから」って、どんだけ卑屈なんですか!
告白されて気絶するとか。。。
幼い頃から周囲の人間に傷つけられたのは解りますが、直接彼女を取り巻く人々は全員褒め散らかしてるのに。
ヒーローとのすれ違い、何度も失敗する見合い、コレいつまで続くの?という感じでした。
リセとティアのお話は内容が濃かったです!
自由奔放な美姫が、見た目だけ評価される事に心を痛めていた。
不遇の姫が、上に立つ者だからこその責任を負って自己を犠牲にしようとしていた。
二人の出会いがお互いの成長をもたらした。
ナタリアに褒められれば良かったリセは、上に立つ者の重圧と責任を自覚して、国民の為に動ける様になったし、ティアはリセの明るさ・素直さに触れてプラスの感情を取り戻す事が出来た。
恋を絡めて上手く纏まっていて、とても読み応えがありました。
二人の姫が、コンプレックスを抱えながらも、それぞれのパートナーに認められて、癒されていく展開は素敵でした。
最後は大団円というお話は読んだ後スッキリしますね⭐︎