あらすじ
SNSで話題! 収録作品累計いいね数35万!
鮮麗な新世代・鯨庭初作品集。
龍・鬼・ケンタウロス・グリフィン――
伝説の生物と人との関わりを軸に描かれる切実な物語。
平穏に爪を立てる5つの短編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごくよかった。いとしくておいしいが特にぎゅっときた。昨年病で亡くなったずっと本の貸し借りをしあってきた親友に読ませたいよ。きっとぎゅっとなったはず。
Posted by ブクログ
最高。一言で言うとこれ。ゆっくりと世界に浸っていたいし、読み進めるのがもったいない。
せつなさとかやるせなさとか、そういったものが満ちていて、そしてそれでも人々の心は、営みは美しいなって思う。そこに、龍とかグリフィンとか出てきたら……最高でしょ?
何度でも読み返したくなる。平穏だけでなく、心に少し引っ掻き傷を残してゆくこの作品は、傑作だ。
Posted by ブクログ
『言葉の獣』(鯨庭)の関連で知った『千の夏と夢』。
「昔から語り継がれてきた伝説上の生物に関する物語はこういうお話もあったかもしれないよね」と想像を掻き立てられ、
読むスピードと涙で目が赤くなる速度が速かった1冊でした。
本書を読む以前から【龍】について読んできた感想としましては、
久々に妙心寺の鳴き龍のような【東洋らしい威厳ある顔つきの龍】を見た気がしました。
Posted by ブクログ
・いとしくておいしい ……龍神と生贄の人間
・ばかな鬼 ……鬼コノハナと人間の子シナツ
・君はそれでも優しかった ……ケンタウロスのユウと人間アイ(とローガン)
・僕のジル ……ヒポグリフとローガン
・千の夏と夢 ……千夏と父と思いきや
人外を描く「とつくにの少女」のながべと同じ路線?
しかし龍神の緻密さ! 凄い! 孤独と幸せと。
詩画集「呟きの遠吠え」(プールのあとの授業のツイート!!)、
つい先日「言葉の獣」を連載を始めたのだとか。
楽しみな作家に出会えた。
Posted by ブクログ
異形と人間が結ぶ、様々な形の親愛を描いた短編集。どの関係も、善とも悪とも断言できない不安定さを内包している。感情のあわいに切り込んでいく観点は、『言葉の獣』と同じだけど、そちらの方がつきつめて言語化していく点で好み。
Posted by ブクログ
龍や鬼、ケンタウロスといった幻獣を題材にした短編集。内容もファンタジーからSFまで多様。収録作の中では「ばかな鬼」が造形を含めて一番好みかな。