【感想・ネタバレ】だれかの記憶に生きていくのレビュー

あらすじ

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」出演で大反響! 業界に変革を起こす、若き納棺師初の著書。納棺師の家に生まれ、数千人の納棺と葬儀に接して気づいた死生観。「あの人といえば」──関わった人にどう覚えられるか意識すれば生き方は変わる!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が死んだあと、他から見た自分はどのような人なのか?
ひとことで言えばこの著者の
「自分はどう憶えられるか?」
素晴らしく端的に捉えたいい言葉だと思う。

このような人だったから、このように送ってあげたい、そういう思い。
賑やかなことが好きな人だったから、カラオケで送る、そんな例があったとも。

死を受け入れられない遺族のグリーフケアを行いながら美しい所作で、綺麗にしてもらい納棺してもらう。
この本に書かれているような事をしてもらえたら、遺族はそれだけで、大切な人を大切におくってもらえた、と満足するだろう。
そして穏やかに、その時の気持ちを思い出してその後も生きていけるように思う。

最後の別れの時、私はどちらかと言えば無宗教なので、葬儀は要らないと思っていたし、身内の葬儀を行うまでは、そう思っていた。

でも葬儀は、亡くなった人のためではなく、残される人のための儀式であることを身をもって知り、今回この本を読んで、改めてこのような納棺をしてもらうことも、残された人のじゅうぶんなグリーフケアになると思った。

葬儀自体ではなく、納棺師にきちんと支払い、きれいになっておくってもらいたい、と思うようになった。子どもに葬儀もいらない直葬でいいと話していたが、きちんと納棺されたい。きれいな姿を、子どもに覚えていて欲しいと、強く思う。

この筆者は、プロフェッショナルとして仕事8割で感情を入れすぎないよう心がけていると書かれていた。だから大丈夫なのだと思うが、気持ち的にハードな仕事だと思うので、心を病んでしまって、とならないよう、次を育てていって欲しい。これからはきっとこのようなスタイルが主流になるのだろう。
コロナ禍でもあるし。

わたしも予約入れたいと思うので、後で調べてみようと思う。

0
2021年05月23日

「ノンフィクション」ランキング