【感想・ネタバレ】きみに銃は似合わないのレビュー

あらすじ

迫真の格闘、銃撃シーン! でもクスリと笑えるから不思議。追放された刑事だからできることがある!
菊村直は元刑事。巣鴨でバーをやっている。雇った中国美女・小梅華と恋人気分でいたのも束の間、彼女は有り金を持ってトンズラした。それでも諦めない菊村は彼女の生まれ故郷へ。現地の警察官と命のやりとりまでしたが、彼女の行方はつかめない。帰国後、この中国人警察官が菊村の前に現れた。女の居場所を教えてやるという。その代わり…。

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Posted by ブクログ

全く次の展開が読めず、ページをめくる手が止まらなくなるほど非常に面白い作品だった。

元刑事の菊村直が経営するバーに雇った中国美女・小梅華が菊村の金を持って失踪。菊村は小梅華を追い、中国の白春へ…

これだけでも一つの作品として成立しそうなストーリーなのだが、中国で菊村が経験した奇妙な出来事から物語は急転する。ハードボイルド、ピカレスク、警察小説といった要素も盛り込まれ、いつの間にか登場人物に感情移入してしまう非常に贅沢な作品。

永瀬隼介さんの作品は『19歳の結末 一家4人惨殺事件』を読んで気に入り、ずっと追い掛けて来た。これまで読んだ中では『閃光』が一番面白かったのだが、この作品はこれに匹敵する作品である。

『越境』の改題。

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2013年08月04日

Posted by ブクログ

退職警官が主人公の王道のハードボイルド、と前半は思っていましたが、途中から様子が変わり元公安の中国人・楊が主役に取って代わる。
法よりも己の目的を達成するための必要性を唯一の判断基準とし、何事にも冷静かつ全く躊躇いがない日本人にはない決断力と行動力に痺れました。
骨太のハードボイルドを書き続け、かつどの作品も安定して面白い、永瀬氏らしい一冊でした。

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2018年05月13日

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