あらすじ
生涯現役棋士であり続けた史上最強の名人・大山康晴。棋士は一局の勝負の中で負けを知り、それを自分に言い聞かせ、納得させる時が一番苦しいという。人生の最期の戦いの中で、いつの日、そのことを自身に言い聞かせていたのであろうか。 【目次より】●第一章 さようなら、大山さん ●第二章 将棋の道を歩き始める ●第三章 勝負は勝つことにあり ●第四章 過去の栄光を捨て出直す ●第五章 がんに勝つ、人生に勝つ
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Posted by ブクログ
情熱を持ち続けた勝負の人。純粋さに感嘆せざるを得ない。
防衛戦ではなく、一旦タイトルを返上して「取りっこをする」と。どんどん若い人が来るから、防衛するという自意識過剰では持たないと判断。
対局時は一日百本たばこ。風邪で吸わなかった時に新聞に「大山康晴はタバコをやめた」書かれた。吸うと馬鹿にされると思い禁煙。
1局1局に全力投球。目の前にあるタイトルなどの目標達成を願う。
升田への強い思い。内弟子を同時にしたというのは重い。升田がいたから長持ちした。
スランプの気配を早めに感じ取って予防する。
四十歳から。矢倉を捨てて振り飛車に。序盤の形が決まっていて、中終盤に時間を残せる。四十歳からトップを維持するには、常に新しいものを作っていくことが大切。
この人に取られるかもと予感していた中原に名人を49歳の時に取られた。中原は25歳。技術負けではなく体力負けだと悔しがる。歩き始めた。
私の禁句は、年だから、と疲れた、の二つ。