【感想・ネタバレ】患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学するのレビュー

あらすじ

現代医学はMRI、PETスキャンなどのハイテク機器に夢中だが、最大にして最良の診断ツールは医師と患者の会話だ。有史以来、会話がもっとも病気を発見してきたのだ。だが、患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか? 医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか? アメリカの内科医が心を揺さぶるヒューマンストーリーを通して、避けては通れぬ医師と患者のコミュニケーションの問題を徹底分析する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あちら側の事情を読めるのはありがたい。死を見続ける人たちは本当に大変だと思う。なるべく手短にうまくやれるようメモ作っていくか。

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ツイッターで面白いとのつぶやきを見、「自分の伝え方は医師に正しく伝わっているのか?と思って」と夫にいうと、「あら偉いね。多分医師はちゃんと患者の話を聞きましょう、という本だと思うよ」との回答。もちろん後者の話だったけれど、この先も患者でしかない自分にとって、率直に「3つ以上のことをとりあげてほしいと求めたら、広く浅くなるよ」と教えてくれたのはありがたかった。とりあえず、持病と今飲んでいる薬はメモして財布に入れておこうと思う。少しでも話を聞こうとしてくれるお医者さんに出会えたらいいなぁ。

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2025年02月08日

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