【感想・ネタバレ】世界に復讐を誓った少年 ~ある暗黒魔術師の聖戦記~ 【電子限定SS付】のレビュー

あらすじ

12歳になった母親思いの少年ハルトは、天より与えられた職業が「暗黒魔術師」だったために酷い迫害をうけ、目の前で最愛の母をも殺されてしまう。
瀕死の重傷を受けながらも助けられた彼は、自身に降りかかった悲劇のすべての元凶が、世界中の人を欺き、国々を裏で操る女神フィストリアの企みだと知るのだった――
女神への復讐を誓ったハルトとフィストリアとの戦いが、いま幕を切って落とされる!!

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購入済み

読むな 危険

monakaさんのレビュー通りです。よほどの物好き以外は購入しないでください。
クソラノベの祭典があったら全力で推薦して差し上げますよ。ほかにもZ級だと思うラノベはいくつか読みましたが, ぶっちぎりでトップです。
1000字ぽっちでは罵倒しきれません。monakaさんが展開について語ってくれましたのでお任せして, 私はキャラに言及しますね。

とある少年は公の機関から突如世界の敵と認定されてしまったことを契機にひどい仕打ちを受けて絶望し, その元凶である女神を憎みました。彼の良識は木端微塵に壊れ, 私利私欲のために無差別な破壊活動を始めます。
いいんです。こういうキャラがいても。「考え方があまりにも稚拙過ぎる」「悲しみはともかく憎しみに転換する根拠があまりにも乏しい」など言いたいことは山ほどありますが, 存在は許されます。寛大な心で。

しかしどうしても許せないことがあります。それは彼が主人公だということです。
なぜ許せないか分かりませんか? 主人公というのは責任があるのです。くだらないモラル云々は関係ありません。「読者に価値観を提案する」という責任です。読者に「厄介な奴だ」と苦笑いされながらも二人三脚する責任が。
この主人公は異次元のDQNです。少しでも良識と想像力のある読者の皆様はたちまちアレルギー反応を起こします。読破できるものならしてみなさい!

「無関係な村をつぶして戦力を蓄える」「とりあえず脅して傀儡にするが, 殺してもゾンビになるから別にいい」という行動以上にヤバいのが熱意と想像力と節操のなさです。憎しみについて特に考えず, 無関係な者をなんとなく殺しながら, 支配した現地の女とイチャコラします。
縛った相手以外はどうでもよくなっている? ふざけないでください。それは誰もが思い当たっては唾棄する最も醜い価値観です。端的に言えば何も考えたくないということです。それをタナボタ展開で叶えてしまうのが本当に救えません。

そんな主人公に意味不明な経緯で意味不明な好意を抱く奴ら。どこをどうしたら「拷問された結果惚れました」になるのでしょうか? 全体的に心の動きが強引すぎて, 二次元そのものが誤解されないか誠に心配です。

時給1000円をもらったとしても続巻は読みません。一緒に読んでくれる勇者がいるなら……考えるよ。

3
2021年03月19日

購入済み

登場キャラがDQNだけ残る作品

序盤はマトモだった。
主人公を気遣ってくれる幼馴染の女子がいて、DQNな幼馴染の男子がいて、職業鑑定とかいう適性検査受けたら、反社会的なので一族郎党抹殺されそうになるというDQNな村社会。そんな社会と、そんな世界の根源に復讐することを誓う、という展開もまぁアリだと思う。ここまでは良かった。
だが、ここから展開がDQN化する。ミレーヌとかいう最初だけマトモそうに見えた女僧侶が主人公に捕まって命と引き換えに服従しろと迫るとあっさり服従して、主人公の言うことを聞くだけのカカシとなる。最初に味方してくれる女騎士リーシャも登場から言うことを聞くだけのカカシ。もうあとはずーっと同じ展開。武力制圧→地元住民を脅す→魔物を増やして勢力拡大→服従させて新キャラ増える→地域拡大→武力制圧→・・・のただループが終盤まで続く。最後まで読んだけどさ、こういう復讐モノって裏切りとか陰謀とか、葛藤とかそういう展開の起伏で続きを読ませるもんでしょ?主人公が追い詰められるとか敗北とかのシーンも無く、追い詰められたようで策略によって逆転するとかそういう展開もナシ。ただただ平坦な展開のループ。
新キャラが出ても結局カカシ化。思考することもなく主人公の言うことを聞くだけでなんの魅力も無い。個性無さすぎて名前が違うだけの単一キャラがいるだけにしか見えない。武力制圧しか展開が無いのもツライ。先代の暗黒魔術師の言うことを100%信じるだけの展開で疑わせるだけの描写や伏線も無し。普通の人間なら怒って侮蔑くらい吐くだろ、というシーンでヒロインが侮辱されたという理由で主人公がキレるDQNぶり。その理由を作ったのはお前だろ、という頭の悪さでとても感情移入出来ない。イタすぎる。まともな人間がどんどん死んで、終盤に残るのはDQNキャラしか残ってないという結末。陰謀とか裏切りとかそんな展開を残すこともなくDQNが残ったというだけ。もっと続きを読ませようって気があるのか?そんな背景が見えてこない。読者を引き込ませるだけの工夫が無さすぎるのが残念。

3
2020年11月28日

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