あらすじ
【電子版は本文中の写真がカラーです】
「おっぱいがくっついている私」を、“人”として認めてほしいだけなんだ。
「最も信頼が置ける言葉をもつ芸人」のひとり、フォーリンラブのバービー処女作。
一言一句、自分の筆で、自分の言葉で、あふれる本音を書き、FRaU webで200万PV突破の人気連載を単行本化!
バービーが生み出された思い出の料理コラムにレシピ、読者からのお悩みに本気で答えるお悩み相談も収録!
ジェンダーによるギャップ。
自分のカラダなのに女の部分に馴染めない気持ち。
料理することへの他人からの目線。
キャラ設定にもがき苦しむ日々。
体毛をなくすことへの執着。
親子の関係。
いじりと自虐。
東京と地方。
女子が共感せずにいられない文章の数々。
「えっ! バービーって、こんなこと考えてるんだ」という驚きと感動が満載です!
【本音の置き場所 コンテンツ】
はじめに
第一章 料理は好き。でも「男の胃袋」を掴んでたまるか
第二章 お笑い偏差値コンプレックス
第三章 ノーブラで街を歩きたいと思った理由
第四章 脱毛に失敗した切ない思い出
第五章 勝手にマリッジブルー
第六章 セックスには契約書が必要か
第七章 バラエティといじりの関係性
第八章 「期待されずに育った」事に感謝する理由
第九章 東京に出たがったバービーが「地方創生」を願う理由
第十章 「酒に飲まれていたころ」から夢を実現するまで
コラム バービーの思い出レシピ
「本音」で答える バービーお悩み相談
本人に作ってもらいました! バービーを生み出した思い出レシピ
【著者プロフィール】
バービー(フォーリンラブ)
1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。FRaU webにてエッセイの執筆、TBS『ひるおび!』のコメンテーターとしても活躍。2020年7月からはTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティを務める。また、同年2月にバービーのプロデュースで話題を呼んだピーチ・ジョンコラボ下着が好評につき第2弾決定。2019年末開設したYouTube「バービーちゃんねる」では1ヵ月で280万視聴回数を超える動画もある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
思っていたよりもいろんな話題に触れられていて、バービーさんを通していろんなことを考えさせられました。
女性らしさだったり、料理をすることや男女の性に基づく役割分担、書くこと、バラエティ番組での仕事、芸人になるまでや、現在までの生き方、、、
自分の感じたことをここまで的確に言語化するには、自分とすごく向き合われたのではないかと想像します。普段感じるちょっとした違和感をそのままにせず、どうして?を考えて行動するバービーさんのまさに本音にふれたと感じました。
Posted by ブクログ
良本。
納得出来る価値観が多かった。私も同じようなことでイライラしていたが、バービーさんはそのイライラの在処を突き止めて更に先に進んでいた。反省するところは反省し、価値観のアップデートも忘れていない。ページ数は多くないが、内容はほどほどに濃い。
Posted by ブクログ
■ノートに感情を書いて降ろす。
■不安やモヤモヤ悲しいことだけでなく、楽しい妄想や希望、夢や憧れもなんでもノートに書いて距離を作る。
■10代、20代、30代、40代、50代…それぞれの課題は何か、何だったかを分析する。
■オイルとサバの水煮缶詰と、ぬか床を真似たくなりました…!
Posted by ブクログ
「正直、最初は『女性として見てもらえること』の嬉しさや優越感みたいなものがあったが、女としての点数を勝手につけられ、取りたくもない相撲の土俵に立たされてしまった辛さも生まれた。
女子大生というレッテルに、旨みを感じながらも激しく反発する自分がいた。」
今まで言語化できずにいたことを整理整頓してもらえたようで嬉しかった。
女性性について思うことも多くて、でも矛盾してる感情もあって、そういう自分をエラーではないってやっと思える。
Posted by ブクログ
読みやすいし興味深い!!
見開きは半分文章で半分イラストになっていて、しおりも三本三色でピンクのエッセー集なんてオシャレすぎ
独特の表現に一気読みしてしまった
自分も同じこと考えたことある!というようなことを代弁してくれているようなエッセイ
Posted by ブクログ
集団とはさまざまなかスタイルがあるけれど、一人だけやけに悪目立ちしているような、常に浮いているような人と、そうでない複数人とで構成されることがある。その一人が、会話の発端を担うようなポジションであれば、その集団はうまくいく。そうでない場合は、複数人側の連携プレイにより、その一人の悪目立ちが浮き彫りにされ、あたかもツッコミ待ちの天然ボケというキャラを設定されてしまうことがある。バラエティ番組で観るバービーは、どちらかといえば後者に近い人だという印象があった。
バラエティでの立ち振る舞いに悩んでいた芸人バービーの心情は、第二章に綴られる。バービーという概念をつくるため、キャラの因数分解を繰り返し、客観的にイメージを振り返り、キャラクターとしての精度を上げてきたのだそう。個人としての自分と、表に出るための自分。いくつかの「役」を自覚したうえで、「たくさんの仮面を持つことは、いろいろな人の考えに寄り添えること、様々な角度の視点を持つこと。それを踏まえて取捨選択していった幹となる自分は、以前より濃くなっていると思うのだ。」と語るやわらかな視点を読み、バラエティでのバービー像がどんどん崩れていく。
なにより語り手としての視点に共感できるエッセイ本だと思った。語られる内容は、人それぞれ、これまで生きてきた人生やそこで培った処世術・価値観によるものだから、わかったり、正直わからなかったりする。だけど、全十章から成るこれらの本音は、「いまの自分がいちばんいい」「そしてこれからはもっとよくなる」「そのためにいまどのように行動できるだろう?」という問いかけをしてくれる。私のお気に入りは、第五章「勝手にマリッジブルー」と、第十章「酒に飲まれていたころから夢を実現するまで」のふたつの本音。読者によってお気に入りの章は異なるだろう。
全体を通して問題提起してくれる方向性に共感できる(本当に言いたい内容はサブタイトルに隠れている)。バービーの書く文章もおもしろい。だがこの本は「あーおもしろかった」と閉じたあとも、考えることをやめさせてはくれない。この本が導きたいその先は、バービーの本音にふれた読者それぞれが、自分の本音と向き合い行動していくことなのではないか。まるで会話のキャッチボールのように。これからもなんでも話せる親友のような存在として、いま暮らしている日常に違和感を感じたときには、この本を開くだろう。
Posted by ブクログ
破天荒で少しお下品なキャラも自分で納得して突き進んできた経緯を知ることができた。こんなに自分の内面と向き合い丁寧に言葉に紡ぐことを課している方だとはびっくりした。ついつい自分のことには蓋をしてスルーしてしまいかがちな日常に渇を入れてもらえたような。大切にしたいことを実践している姿に感動でした。
Posted by ブクログ
女としてじゃなく、私という人間を見てほしい。
人として認めてほしいだけなのだ
納得です。私もそう感じたことが多少なりともあります。理系に進んで男性が多い社会で生きてきたというのもあるのかもしれません。
Posted by ブクログ
芸人のバービーさんの雑誌連載をベースにしたエッセイ集、コラム集。
2年ほど前からラジオのパーソナリティーをされていて、そんなに聞いたことがあるわけではないのだけど、ずっと気になってはいた。
バービーさんは芸人でも結構ぶっ飛んだ感じの行動の印象もあるが、周囲の批判に屈せずに続けられるかどうかと考えるのは、芸人に限らず、いろんなことにも当てはまることかも。
東京と地方の価値観についての章は、私自身、地方に在住する者として、こうあって欲しいと思えるものだった。
書くことで自分と向き合うというのは、自分もそんな気持ちが書いている一つの理由なので、共感できた。
Posted by ブクログ
自分の軸をしっかり持って行動と発言をされている。好きです。
ある場面では勘違いされたり、謎のマウンティングで笑われたり侮辱されたりすることもあるでしょうが、お構い無しにずんずん突き進む信念は見事。
応援したくなる。
まだまだ続きが読みたいので、定期的に発信してほしい!
ご主人のつーたんさんもなかなか文才のありそうな方なので、往復書簡とかもいいなー
Posted by ブクログ
ここ数年、バービーが気になっていた。
テレビやSNSで見かける彼女は、自由で楽しそうに生きていて幸せそうだなぁと感じていた。
このエッセイ本を読んで、だいぶ屈折し悩んだ末に今のバービーを手に入れたんだなぁと思った。今の彼女は自由で強くてすてき!うまく言葉にできないんだけどとても元気をもらった。
この本を執筆した時点では結婚していなかったので、結婚したバービーの話も聞きたい。ステキなパートナーと結婚してまたまた最強になっているんだろうなぁと期待する。今後もバービーに注目したい。
本をたくさん読んでいるんだろうなあ。ふざけたことを書いていてもとても知的なのよ。
Posted by ブクログ
ありのままの美しさ、バービーさんすきだな、と思いました。まるでおしゃべりしてるみたいな文体、あぁ!わかる、と言いたくなる同世代が読めば楽しめる。文章、写真、レシピ、絵。普段本を手に取らない方でも楽しめる一冊。
Posted by ブクログ
イッテQでは女芸人回を一番楽しみにしてるくらい私は女芸人が大好きなんだけど、バービーの面白さはこういう人となりからきとるんだろうなって思ったバービー大好き!私も、社会の違和感にはとことん抗って、大好きなことにはとことんこだわって、おもろく生きていきたい!
特に好きだった言葉↓
コミュニティの数だけ役は増える。涙の数だけ強くなれるように、役の数だけ優しくなれる。
何にも囚われず、心が自由であることは、奇跡を起こすと信じている。
飲んだくれ期の私は、空っぽだからこそ失う怖さがないから、なんでも軽はずみに首を突っ込むことができた。おかげで、一歩踏み出すことを恐れない行動力も身についたように思う。ふしだらに酔いつぶれていた経験のおかげで、「最初の一歩」が軽い人間になっていた。
無駄な時間などないのだ。
Posted by ブクログ
バービーってこんな人だったんだ!と、もちろんいい驚き。
頭イイ!
昔から文章を書いたり、自分を因数分解してるだけあって、地に足ついてギラギラしながら「生き地獄を楽し」んでいる感じが好き!
見た目や芸風のインパクトが強いけど、
振り切れてるし、自信が溢れているところも好き。
左ページに載っている写真を見て、どれもバービーらしくて素敵だなと思った。
特に意識していなかったけど、これからは好きな芸人さんとして注目しよう!
この本にはピンク、黄色、水色の3本のしおりがついている。
いいなと思う箇所がたくさんあって、それぞれ挟めてすごくよい♪かわいいし♪
Posted by ブクログ
バービーさんのこと好きになりました。
女性ってことで、よく分からないモヤモヤした感情を持つことがちょこちょこあって、共感することが多かった。
得意料理を聞いてくる男性とか!笑
上手く言語化出来なかったモヤモヤを言葉にして、私はこうしてる!って笑い飛ばしてくれるところが読んでいてスッとした。
左ページに掲載されている、バービーさんの写真もとても素敵だった。
全身で自分の好きを主張している姿は、ついつい他人の目を気にして服装や態度を合わせてしまう私には、とても力強くてしなやかな女性に見えた。
二冊目もぜひ出版してほしいです。
Posted by ブクログ
自分の生きづらさはずっとこの下らない自意識に起因すると思っていたけれど、実はその自意識自体がこの社会に女として生まれたせいなのかと思うと、ずいぶん根深い話やなと。
Posted by ブクログ
バービーさんはノートに書くことで整理したり考えたりするタイプの方のようです。
・自分のキャラクターを因数分解する
・書き出せることは実現することができる
といった言葉が印象的でした。
あとノートとは無関係ですが、「子どもにとって親は『インフラ』」という言葉が刺さりました。
それ以上でもそれ以下でもなく「インフラであれば充分」という感覚が今の自分に響いたみたいです。頑張りすぎずやっていきたいと思いました。
バービーさんの本はもう1冊あるようなので、そちらも読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
裏表のない言葉で、バービーの心の中やかっこ悪い部分や晒したくないことも、赤裸々に書かれているエッセイだった。
共感することも多くて、特に「好きだから料理をする」ということ。
誰かへのアピールでもなんでもなく、自分のために料理をすることに、私もそうだと気付かされて、励まされた気持ちになった。
「好きなこと」を堂々と言えるって気持ちがいいんだなと思った。
Posted by ブクログ
テレビで見ているだけでは分からない
バービーの本音が知れて
自分の内面とも向き合える素敵な本だった。
ずっと疑問だったことを疑問に思って良いし
やりたいことはやってみる。
本音で生きる楽しさが伝わってきた。
Posted by ブクログ
お笑い芸人・フォーリンラブのバービーさんの初エッセイです。以前、ダ・ヴィンチWebで紹介されていて気になってました。
「すぐになくなるだろうと思っていた芸人としての仕事も、気づけば13年目に入る。これは、その特殊な環境の中で生きてきた、36歳都内在住の独身女性である私が、大きい声で言ったら眉をひそめられてしまうかもしれないと感じる本音を、思うがままに書きなぐった本である」(3頁)
実は料理好きなバービーさんですが、一時期それをあえて公言しないことにこだわっていたそうです。そこにめっちゃ共感しました。私も若かりし頃に女性イコール料理という図式を持った男性に嫌というほど会ってうんざりしてました。女性は料理ができて当たり前、髪は黒くてストレートロングが好き、化粧やピアスはちょっと…っていう男性、さすがにもういないですかね?
芸人バービーとしてのキャラクターの成り立ちや葛藤や心意気、下着メーカーのピーチジョンとコラボしてブラジャーを作ったり、地方創生に携わったり、自分自身に対して常に客観的に正直にそして丁寧に向き合っている様子に、とても好感がもてました。
バービーさん、この本が出た時は独身でしたが、もうご結婚されてるんですよね、おめでとうございます。
文庫本よりもちょっと縦長な本のサイズ感や三色のスピン(栞紐)や蛍光ピンクなどなど、装丁にもこだわっていて素敵です。
Posted by ブクログ
【3色のしおりとピンクを基調としたカバーがかわいい】
FRaUの連載をネットで読んで、
もっと読んでみたいと思って。
想像より連載そのままだった
ちょっと期待しすぎてしまった。
バービーさんは好きだよ
考え方にも共感できる
もっと色々読みたかったな
Posted by ブクログ
彼女が思いついた時に、思いついたままをスマホに書きなぐった本音。
特に第一章の「料理は好き。でも『男の胃袋』をつかんでたまるか」にはものすごく共感しました。
コンプレックスだらけでプライドも高く、恥ずかしがり屋な彼女が思いをノートに書き出すことで自らに向き合い、生き方を模索する姿は見習うべきだと思いました。
誰でも社会生活を営む上で感じる、でも決して誰にも語ることのなかったモヤモヤ、本音があるはずで、バービーさんご自身も自分のために吐き出したつもりだった本音が、「いつかの私」と同じ誰かの胸に響く。本書の全てに共感できなくてもいい。
それって双方に素晴らしい事だと思いました。
実は芸人、コメンテーターとしてのバービーさんに特に好感を持っていたわけではないけれど、思慮深く聡明で、懸命に生きている。それこそ「自分から見えているところだけが真実とは限らない」という想像力が必要だなと思いました。
巻末のお悩み相談や思い出レシピからも彼女の素敵な人柄が伝わります。
Posted by ブクログ
バービーって感じだった 軽く読みやすかった
やっぱりノートに書いて文字に起こすことは夢を叶えるうえで大事なのかと思った
ブス女芸人としてイジられることで視聴者をも傷つけることがあるというのを見てそういう苦悩もあったのか、と思った
Posted by ブクログ
女性らしさの搾取をされないように、料理好きではなく自炊するくらいですって答えるところに共感した。逆に、男性に運転して欲しいとか私自身も男性らしさを求めてたところもあることに気づいた。
バービーらしく自分らしさを通していいと感じた。
Posted by ブクログ
妻の薦めで読んでみました。
自分の考えを赤裸々に書き出した本という感じで、全体にまとまりがあるわけではないが、エッセイなので全然良い。ただやはり一本言いたいテーマがあるわけではないので、若干読みづらかったかな。文体はとても自然で良い。
・「料理が趣味」という言葉ひとつでそこまで考えさせられてしまうのかと、男である私自身も過去の発言に本当に女性蔑視の節がなかったのかと考えさせられてしまう。
・親はインフラというのは理解しつつも、全く思想や成長の方向性にエゴを出さないのは難しいのでは、というのは納得感ある。
・「キャラクターの因数分解」は興味深い。芸人という職業だからこそだなと思う一方で、一般のビジネスパーソンにも勿論適用できる。自分はどうみられたいのか。それはどのような言動で滲み出るのか。
全体を通して、バービーさんは「書く」ことによる具体化を強く推奨しているが、そこはとても共感。リモートワークが多くなると、自然とデジタル媒体でのメモが増えるが、たまにはノートに書き出してみることで、頭もスッキリできるかも。