【感想・ネタバレ】築地本願寺の経営学―ビジネスマン僧侶にまなぶ常識を超えるマーケティングのレビュー

あらすじ

400年の伝統ある築地本願寺でも
今、変わらなければ潰れます。

「カンブリア宮殿」で注目!
・コロナ禍でもオンライン法要で集客力向上
・予約殺到の30万円からの「合同墓」
・インスタ映えで大行列のカフェ

築地本願寺の「顧客創造」の3つのステップ
ステップ1 「開かれた寺」になり一般の人たちと「ご縁」をつくる
ステップ2 「人生のコンシェルジュ」になって「ご縁」をつなげる
ステップ2 「ご縁」がつながった人たちに門信徒になっていただく


「なぜ、そんなことをする必要があるのか?」

私の提案に、居並ぶ僧侶たちは
半ば唖然としていたに違いありません。

どんな企業も、時代の変化とともに変わらなければ生き残れません。
それは寺院にしても同じことです。
変わりゆく時代の中で仏教の教えという変わらない価値を伝えるには、
その方法や手段も時代に合わせて変化する必要があり、
さらには自らが変化することを恐れてはなりません。


元銀行マン僧侶が挑むビジネスモデル変革とリブランディングから
マネジメントの基本と「常識を超えるマーケティング」が学べる1冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

400年の歴史を持つ築地本願寺が経営破綻するなんてこと無いだろう。とみな思うだろうが、会計処理が大福帳管理なら実態はわからない。

プロダクトアウトではなく、マーケットインで望まれるものを望まれるタイミングで提供するためには顧客DBが必要。

でもそもそもデータベース化されていない事に驚き。もちろん紙ベースのものはあったようですが。

新たな取り組み、それも寺院らしくない、金儲けするのか?と揶揄されるのではと僧侶の方々も不安に思われるような事も、きちんと対話し理解を得て着々と進められている。

更には若手僧侶の育成に向けてMBO。
各地のお寺の後継ぎさんが学ぶために築地本願寺で働いているケースも多いとの事。いつかは戻るのだからという事でのんびりした意識の方も多いとか。
築地本願寺だけではなく、自身の寺に戻ってからも同じような考えを持ち、人々に寄り添う寺が増えていくことにも繋がると思われます。

新型コロナ感染症の拡大抑制の目処が立たない不安が広まる世の中において、精神的な支えを求める方々に寄り添い、縁をつなぐというお考えは素敵です。且つそれを永続的なものとする為にきちんと収支を合わせるべく取り組む事も考えられている。

宗教法人と一般法人とのルールの違いがあるので不公平感を感じる部分も出てくるかも。そういった事についてもお互いの利権を主張し合うのではなく、最適な解を見つけるべく、対話していくしかないでしょう。

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2021年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お寺と経営という結び付けようもないタイトルに魅かれまsした。もとビジネスパーソンで、金融やコンサルをバリバリされていた人が、あるきっかけで浄土真宗と関わり結局僧侶になってしまい、僧侶になったらなったで、旧態依然というかイノベーションと最も遠い業界であるお寺の”経営改革”の体験記です。
お寺がビジネスをするなんてけしからん!という反対もいまだにあるそうですが、そりゃそうでしょう。しかし、赤字垂れ流しで、いざとなったら寄付やらお布施やらで凌げばよいということを良しとせず、寺にしかできないサービスで、ご縁をつないでいく、という発想が常人ではないですね。改革手法は月並みで、それほど感銘を受けるところはないですが、同じ組織の中にこそ反対者がいるなかで、改革を進めていこうとしている点は、素直に拍手です。
経営学という意味では物足りないが、おかれている環境を想像すると素直にすごいなと感心する本かと思います。

もっともそうだな思ったのが以下の文。

「再生のための改革者」に期待される一番の仕事は「今のままでいい」「今までのやり方いい」という内部の反対を押し切って、説得して何がなんでも改革をやり抜くことです。
外部のいろいろな人達を説得して協力を取り付けることです。結果を出すためには、お客さんがついてこないと意味がありませんが、それ以前に組織を変えなければなりません。

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2021年01月31日

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