あらすじ
「“願いの桜”の話って本当だと思う?」駄菓子屋兼骨董店を営む宗助は、馴染の中学生亜咲美からそう聞かれた。通学路から離れた寂しい場所に一本だけ立つ桜の木、その木に願い事をすると叶うことがあるという。奇妙な言い伝えや曰くつきの品物に目がない宗助は、早速その桜を調べ始める。まもなく亜咲美の周辺で理由もなく体調を崩した生徒がいることを知り、嫌な予感を覚えた宗助は、祖父の代からの知り合いで呪物に詳しい少年朱鷺に助けを求めた。呪物を捜して旅をする少年と獣の姿をしたその兄が遭遇する不思議な出来事を綴るシリーズ第2弾。
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Posted by ブクログ
宗助が引き取った、神様として崇め奉られていた少女・鈴、願えば叶うという、とある桜の木になんとなく願ってしまい、それが原因でその対象となった人物に不幸が起きているのではないかと恐れ、馴染みのある宗助の知り合い・朱鷺に助けを求めてきた亜咲美、そして亜咲美と同じクラスの笹倉青葉…さまざまな登場人物の思惑等が絡み合いストーリーが展開していく様は、読んでいてまぁまぁ読み応えがある。
個人的には鈴と冬ニのやりとりが好き。あと、自我が芽生え始めて宗助を守ろうと行動する鈴のシーンも良かった。