感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
凄まじい作品を読ませていただきました。
芸術、恋情、人の裏表。
読み終えた今も押し寄せる登場人物の感情の波に押し寄せられそう。
読むことができたことが幸いと思う作品でした。
Posted by ブクログ
出雲阿国は10代の頃から男装して各地の大名のもとを渡り歩き、信長、利休、秀次らの死にも関わっていた—-
だったらそのタイトルなんなのよ、と思ったが女とわかったら面白くないから仕方ないのか。
Posted by ブクログ
妖艶な芸能の徒が安土桃山時代を動かしていく歴史小説。
同時代を描いた大河ドラマ「麒麟がくる」が終わったので読みました。
著者の作品はマイナーな実在人物を取り扱うので勉強になります。
森仙千代(忠政)、簗田河内守に始まり、梅若太夫、瀬田掃部、蒔田淡路守、波多野図書、陶義清、不破万作、井戸宇衛門、名古屋山三郎と盛りだくさんです。
大河ドラマで描かれなかった丹波八上攻めが描かれていてよかったです。
物語として、はじめはTVでは描けないような念友(衆道)の話かと思いましたが、一人の人物が歴史の大きな事件に関与する伝奇ものとも取れました。
しかし、主人公の正体がわかった後の最終章で多様性を守る人の物語と受け取りました。
また、最終章は伏線回収章になっていて、宇喜多系の物語の登場人物も多く出てきたり、前章までの登場人物たちが江戸初期の事件に絡むのも、ものすごい構成計算されていると思いました。
参考文献に著者名だけで文献名を載せないほど、主人公の正体のネタバレを著者が回避したいようですが、この時代は歴史上出ている顔以外は不明な人が多いので、作者も想像のし甲斐があると思います。