【感想・ネタバレ】エクソダス―アメリカ国境の狂気と祈り―のレビュー

あらすじ

米国とメキシコを隔てる3200キロの国境に世界中の移民が集まっている。中南米のみならず、アジア、アフリカからもやって来るのはなぜか? 麻薬組織が支配する砂漠、猛獣が棲むジャングルを越えて向かう理由の中に、私たちが知るべき世界の真実がある。2019年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞の迫真ルポルタージュ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アメリカとの国境を越える、トランプ政権になり、大きな壁が立ちはだかる。野獣と呼ばれる列車に、飛び乗り、国境に向かう人々は、ホンジュラス、エルサルバドルのマラスという集団が国に影響を及ぼすところまで来ている。マラスに入らなければ殺すと脅され、一家を連れて逃げる。国境までの命懸けの逃避行。そこに同行した記者の目から見たレポートは、生々しい部分もある。色々、記者だからこそ言えないこともあるのかもしれないが、一日がどれだけスリリングなのか、そして、命を削る旅なのか、そのあたりももっともっと凄まじいものだったと想像する。深夜特急に感化された若かりし頃、思わずそのイメージで読んでしまったのが間違いだったかなとも反省。
メキシコとの国境にいくにあたって、こういう事実を知っているかどうか、非常に勉強になった。自分の目でもちょっとでも確かめてきたい。日本から遠い、そして想像つかない現実を、伝える本として読まれていくといいなと思った。

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2021年07月05日

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