あらすじ
国家的金融危機に陥る日本の現状。
そんな大きな波とは無縁かに思える年収240万のフリーターの生活。
それが一転! 生きることへの「夢」とか「希望」とか、そんな言葉が別世界の事柄に感じられる地獄の底......1億2千万円もの借金を背負ってしまった!!
誰にも相談できない、自己破産もできない、この先、借金を返済するだけの人生。
結婚したり、家を持ったりなどという「人並みの幸せ」を求める可能性をすべて奪い去られても、自殺さえできない。
親元を離れて、田舎から東京に出てきたのは「ひと山当ててやる」ためだった。
しかし気がつけば、八方塞がりの現実。
整理不可能なまでに金利で膨れあがる借金。
自宅、職場はもちろん、親、兄弟、妻、妻の実家にまで及ぶ取り立て。
それでもなんとか逃れたとしても、商事消滅時効直前に届く内容証明。
この地獄から脱出する方法はないのか、
どうすれば問題を解決できるのか......?
底なし沼の底で見つけた、起死回生の法則とは?
今は借金を完済し、経営者となった著者が、借金の苦しみから得た気づきを基に、
自らの体験を綴って示す奇跡の生還記!
感情タグBEST3
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試練が来たら、焼肉食べて、酒飲んで、よく寝る、昼寝も❣️
寝る時に見る夢が自分を救う。
以上はメンタルを図太くするコツ。
最後には法律、裁判が身を救う。
勉強することを嫌がらずに頑張ること。
覚醒は自分が持っている知識からすることができる。
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環境の影響を考える。
水も入れ物によって形が変わるが、我々も環境によって簡単に変わってしまう。
まずお金の勉強をしなければならない。
人はお金に関連する話であればやる気をものすごく引き上げる。
無知は罪である。知らないことを学び続けることが大事だ。勉強して考え続ければ必ず答えは出てくる。困難が人を強くするんだ。
Posted by ブクログ
借金には消費目的と投資目的の2種類がある。消費目的で膨らんだ借金を通常は生活費を節約するなどして返済していく。そうではなくて投資目的の借金をしてさらに収入を増やして返済していくという発想。資本主義の構造を理解している人の発想。まさに毒を以て毒を制する。
Posted by ブクログ
【総合点】9.0/10点
よくある借金返済系だろうと思ったら違った。いや、借金返済なのはそうなんだけど、内容がもっと濃いし生々しかった。なので非常に面白かった。
濃い部分として金森さんの場合、自己破産などはせず(する意味がない)、利息を真正面から返しているところが凄いしヤバい。これがどのくらい凄いことかと言えば、毎月30万稼いでいる一方で、借金の利息「だけ」で毎月39万上乗せされ続けているということ。つまり、フルに頑張ってもずっと-9万ずつ上乗せされてしまうということだ。シーシュポスの神話を彷彿とさせる。
落ちるところまでは正直「この人おバカなんだな」と思えてしまうところも見受けられる。人の言うことに流されすぎだし、借金できた現実から目を逸らしてパチンコでさらに散財とか、もう本当にダメじゃんって感じ。
でも仕事を始めてからの輝きっぷりは凄い。普通なら数人がかりで作成する書類をまとめてこなしたりという辺りは流石東大というべきか。
そこから凄い勢いで発見を重ねて、希望の光を見出していく過程が素晴らしいし参考になる部分。本当にお手本にしたいレベル。
何が凄いって「物語としても面白い」し、「発見を重ねる過程が非常に参考になる」という二重にお得な内容。あと、リアルに借金を抱えてる人からしたらこれほど光明になる本も少ないのではないだろうか。文句なしの優良本。
Posted by ブクログ
ギャンブルとテレビとゲームには、嵌らないようにコントロールできる自信がない限り近づかない。
確実に不確定要素をつぶしていって、極限までリスクを抑えるのが事業というもの。
ギャンブルのように中毒性の高い事業(繰り返し売れるもの)をすることは、ビジネスの基本。
必要なのは、集客の技術(マーケティング)である。
行けば、いつでも商品を買ってくれるお客さんを大量に抱えていることこそが商売の要。
「営業はセンスだから、トークが大切」という場合の営業と、名簿(顧客リスト(見込み客含む))による営業は、同じ営業という名前だがまるっきり違うタイプの営業である。
節税もかねて車両を購入する場合は、4年落ちの車を2年ごとに購入するのがベスト
資本家精神モデル(質素倹約を旨とした生き方)
消費や余暇からだけ満足感を得るのではなく、富を蓄積することからも満足感を得る
資産が多くなればなるほど、さらに多くの資産形成のために努力する
「華美な生活は慎み、何事にもみっともなく生きる。」がポリシー。何から何まで金がかからない方法でやっていますが、これもみっともない生き方をしたいという僕のポリシーの表れ。消費にはほとんどお金を使わない。
自分の運命のハンドルから手を放して他人に委ねた人間は、その他人に人生を無茶苦茶にされても文句は言えない。(自分がコントロールできないものはダメだ、借金の保証人なんてもってのほか)
答えが見つからないと焦るよりも、寝てしまった方がいい。
傍らにいる人間の方が神経が参るような事態で僕が平然としていられるのは、単純に、許容量を超えたものは、許容しないで受け流すから。
八方ふさがりの状況でも、平然として起死回生の一撃を打ち込める図太さ、これがないと前へ進んでは行けません。
毒を以て毒を制す(収入も多くなったけれど、借金も多い)
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非常に面白い世界観がこの本には詰まっています。
普通の人では味わえない、
理想とは真反対の世界を知れます。
そして、お金というものの正体を少しは感じれるかもしれません。
どんな人にもおすすめできる本です。
Posted by ブクログ
これまでの人生で最も影響を受けている本といって間違いない。仕事等で行き詰まったときはこの本をふと読み返す。
そうすると本書の名言「どうにもならない時は寝てしまえ」を思い出し、どうにもならないタスクはいい意味でスルーできるようになった。
本書のみどころ、東大卒フリーターの著者金森さんVS上場企業経営資本家K氏。先物取引で発生した借金1億2千万円・利息24パーセントがのしかかる悪夢のような現実の中で金森さんは知力を尽くしてK氏に対し逆転の一打を模索します。
これが本当に現実に起こった話だっていうんだから、
事実は小説より奇なりとはよくいったものです。
Posted by ブクログ
「おかね、にがいか、すっぱいか?」作者が経験した借金地獄は決して『対岸の火事』ではなく、規模や形は違えど、私たちのところにも突然降りかかってくるかもしれません。
この本は僕が3年前、商売に失敗して泣く泣く帰郷してからすぐの頃に読んだ本です。この本を最初に読んだときは作者のことが他人とは思えませんでした。
「おかね、にがいかすっぱいか」
このワンフレーズが当時の僕にとってはものすごいリアリティあるものでした。その理由は自分の心の問題という都合上まだ詳しくはかけませんが。この本の中身は簡単に言うと、先物取引の失敗に端を発して騙されて末に借金1億2千万、利息24%の『底なし沼』から「理詰め」で生還した男の話です。この時期に並行して読んでいた梁石日の小説にも、また自分の拙い経験からも言えるのですが、『借金を、借金で返す』というのは常識的に考えても正気の沙汰ではない、ということを理性では判っているのですが、
借金というものに追い詰められていくとしまいにはその感覚が一切マヒします。後に僕が所用でとある社長の事務所に遊びに行ったときに彼の本棚の中にこの本の著者である金森重樹さんの違う著作があって僕がバラパラとめくっていると
「あぁ、この人ねぇ。僕も読んだけれど有坂くん。この本を書いた人のマネだけはやっちゃダメだ。何の知識もないシロウトが彼のマネしたらすぐに億単位の借金背負っちゃうよ、だからダメだ。」
そんなことをいわれたことがありますね。
Posted by ブクログ
「無知の恐ろしさ」を知らされます。何事もよく理解して手を出すものであると感じます。しかし、Kさんは著者に投資をして、実は十分利益の出る投資であると読んでいたのではないでしょうか。そして、著者をもっと本気にさせるために、取り立て屋を送り込んだのではないかとも思えます。(←考えすぎとちゃう)
生涯年収2~3億の人を育てる教育を日本はしているし、親もその教育を子どもにしています。この事実を著者は学生の時にすでに感じとっていました。
わたしは社会人になりサラリーマンとして10年以上働きやっとわかってきました。2,3億のために一生働くということが。。。あまりにも費用対効果が低いことがわかります。しかし、日本の教育は「働かせる人」ではなく「働く人」をすばらしいと小さなころから教え込んでいます。子ども向けの番組では、いっしょうけんめい働く人を番組で取り上げ、働く人はいい人と番組で美化しています。子ども向け番組では働かせる側は取り上げてもらえません。
最近、逆説的に思うことは、「働く人」をつくる教育を行っているおかげで、それに気づいた少数の働かせる側は、暴利を得ることができるのではないか。もし働かせる側の教育をしてしまうと競争が激化し、働かせる側は充分な利を得ることができなくなるのではないかと考えたりもします。働かせる側あるいはそれに気づき行動した人にとっては、今の「働く人」をつくる教育は良いことになります。
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論理的な文章と計算された構成。わかりやすい文章に作者の知性を感じる。
とにかく読んでいてわかりやすい文章です。
著者が現実に体験していることなので読んでいて迫ってくる。すべて論理的に考察していき成功を収めていくところなど一気に読みました。
また、再読予定です。
Posted by ブクログ
■何を学びたいのか?
借金の底なし沼に何をきっかけにはまり、どのようなプロセスで生還できたのか。
このプロセスから自身の人生に活かす学びがないか。
■それを学んで自分はどうなりたいのか?
今より少し豊かに生きるヒントが欲しい。閉塞感ある現状打開のヒントが欲しい。
■この本の問題提起は何か?
自分で論理的に考えて決断することの大切さ。
■著者が伝えたいことを3つに絞ると何か?
やばい時は寝る。
決断を人任せにしてはならない。
ルールや法則に着目する。
その他、借金が膨らむ様は大変恐ろしくスリリング。
多少横道に逸れる部分もあるが、エンタメとしても読める。
Posted by ブクログ
東大に現役合格した著者は、地元の岡山を出るときに東京でひと山当てようと強く望んでいた。大学卒業後はバイトで年収数百万円の生活をし、初めて入社した会社の社長の知り合いから先物取引に手を出してしまう。社長からは金利12%で借金をし、毎年金利さえ支払えない状態の中、億単位の負債を抱えることになってしまった。
東大入学後は都会の名門高校出身の富裕層たちとは距離を置き、社会に出てからは学歴のない成金たちに打ち勝てるのは、結局のところ学生時代にガリ勉で目立たなかった存在だと言っています。
金森氏はSNS 上では厳しいコメントをしたりしていますが、本質を突いていると思います。
Posted by ブクログ
うーん、文章がうまいのか、なかなか引き込まれてゾクゾクするなー。借金とか、ほんとに怖いんだろうね。。負けてる時の心理とか、よくわかるものだ。
筆者は生き返ったけど、こうやって死んでいくにんげんがいっぱいいるんだろうね。。
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P62 みんな同じ学生服を着るのは、その家の経済状態を感じさせないための配慮なんでしょうね
P114 人間というのは面白いもので、これから1150万円を稼ごうというもうけ話にはまず乗ってこない人間であっても、既になくしてしまった1,150万円を取り戻すという提案には抗しきれないでのってしまうものです。
P116 ポイントノーリターン
~この時点を越えた人間は回復する望みがなく、徐々に死んでいき、二度と再生することがない。「その先に一歩足を踏み入れれば、同じところへは二度と戻ってこられない地点」という意味です。
P240 ヤバイ状況では寝てしまえ
限界許容量をはるかに超える事態はひとまず脇に置いておいて、「寝てしまえばなんとかなる」と考えることが肝心。
人間は感情と思考の無限ループに入り込んでしまうと、神経症とかうつ病になってしまいます。
このようなときに、許容量を超えるストレスにさらされ続けても、許容できないわけですから、何の解決にもなりません。胃痛、神経痛、うつ病などを引き起こすだけです。
P247 その瞬間に僕の脳は完全に覚醒しました
⇒5000マンの借金が5200マンになっても同じ →ならやる
Posted by ブクログ
もっとえぐい本かと思ったら、意外とまともな内容であった。書いてあるのは、資金運用、借金の意味、マーケティングなど。まとまりが無いのはブログをまとめた本だから仕方ないかも。
Posted by ブクログ
本書題名から、借金1億2千万円を抱えた著者の復活劇なんだろうと予想したが(というより誰でもそう思うだろう)、実際にはかなり違う。もちろん、どん底から復活までの経緯を説明してあるのだが、ほとんど触る程度。 では、本書の主題はなにか? どうやったら25歳で年利12%の1億2千万円もの借金を作ってしまったのか、についてである。先物にはまり、金を借り、借主にはめられ・・・。実に恐ろしい。
Posted by ブクログ
読み物として面白いし、モチベーションに繋がる。
無知は罪という点に共感できる。
読んでく上では、自慢っぽさが混ざってくるのを我慢できるかどうかが大切。
Posted by ブクログ
通販大家さん」という不動産投資情報サイトを開設し、不動産業などを営んでいる金森氏の自伝です。
ただタイトルから分かる通り、上京してから成功までの半生が書かれた、どちらかと言うとかなり生々しいお話。
ここまで壮絶な借金生活をしているときの状況や心境、考えていたことや体験などを読むと、一度底辺を味わった人間のリアルな内容を知ることができ、非常に参考になります。
(自分がしたいとは思わないですけど。。)
逆に言えば、このような状況だったからこそ普通の対応や行動では挽回不可能であり、そこにヒントが見つかるのかも知れません。
またこれを読むことで、まだまだ自分は甘いと感じることでしょう。
その意味でも読む価値のある一冊です。
以下、赤線を引いた部分です。
・人生はその人の器の大きさに応じた試練を人に与えるようにできている
あなたに与えられたその試練は、たとえそれがどんなに大きくても、きっと乗り越えられる壁なのです。
・環境の影響を受けていることに気づくことは、その環境の中にいる限り非常に困難である
・学校では教えないお金の知識の一つは、税の仕組みです。
・人間の面白さは、行動を起こしていくことで現実を変容していくところにあります。
・「無知は罪なり、知は空虚なり」(ソクラテス)
・「問題は、それを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」(アインシュタイン)
・お金を消費する活動は「自傷行為」です。
・人生の問題は、自分で解決できなければ誰も解決してくれない
現象に対応するだけでは、問題の根本的な解決は永久にできない
偶然に左右されるやり方ではこの問題は決して解決しない
・既知の問題の解決方法は、一般的・普遍的な前提からより個別的・特殊的な結論を得る推論方法であり、一言で言えば演繹です。この演繹においては、前提条件が正しいとすれば、その結論は絶対的、必然的に正しいわけです。
しかし、見通しのつきにく未知の問題の解決はこのような対応では処理できません。
個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする帰納的アプローチによってしか、未知の問題に対応することはできないわけです。
Posted by ブクログ
改めて相場には食指を動かすと危ないことを認知させられました。金を貸すほうもサラッとしてそうで利益を狙っていたりとか人間不信になりそうなところ起業して借金完済した辺りは大尊敬です。
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壮絶な内容で知らなくていいと思いながらも、どんどん読み進めてしまう不思議さ。 不動産の世界が少しわかった気がする。 いろんな資格をとってそれを利用していたところも魅力的だった。
Posted by ブクログ
先物商法であれよあれよと騙されて、1億2千万円の借金を背負うことになってしまった著者による、実録ドキュメンタリー。どこにでもいる一般人が悪徳商法でカモられる様子が生々しく描かれている。世間の怖さを実体験することなく、リアルに感じ取ることができる良書。本書はそこらへんのホラー小説よりずっと怖い。
Posted by ブクログ
25歳のフリーターが、借金1億2千万円の利息24%を抱えて、且つ、自己破産も出来ない!?状況から、生還したのか!!という現実話を知りたい、というだけで購入した本。人生あきらめない、というか、裁判の和解が成立してよかった。。騙されて背負わされた借金ですから当然ですが、それでも5千万円!の和解金。。ここから這い上がり、今では経営者として頑張っておられる。見習わされます。
Posted by ブクログ
自分が東京に出てきた時と重なった。自分も危うく英語のスクールを契約しそうなり、軟禁状態を味わった。著者の言うとおり田舎から上京してきた人間はいいカモだ。まわりに騙そうとする人間がいないため、はなっから騙そうとする人間がいることを考えもしないのだ。一歩間違えば著者のようになっていたかもしれないと思うと怖くなった。
後半からのマンションデベロッパーの儲けのしくみの話など、違う業界にいるため知りえないような裏話のような話は、かなり面白く読めた。
自叙伝のような部分が多いので、サックリ読めるが、著者の濃密な人生を追体験できるようで、どんどんページが進んだ。
ただ、著者が東大生ということもあり、勉強する(机に向かう)習慣は昔から出来ているようで、あっさり資格を取っているように思える点が、ちょっと自分には難しいと感じた。なので、そのへんの勉強方法がものすごく気になった。
Posted by ブクログ
以前何処かで読んだ記憶が・・・
読んだ後かなりやる気が沸き立ちます。
お金で追い込まれた場合にきっと役に立つ
というより首括らなくていいかな。
Posted by ブクログ
すさまじい借金あり地獄からの脱出劇。
お金に対する著者独特の観念が面白い。
どこかで冷めた見方をしている。
人間、どこかで歯を食いしばる時がないとダメなんだな。