【感想・ネタバレ】透明性のレビュー

あらすじ

2060年代後期。個人情報を企業に提供することにより収入を得られる世界で人々が「個」を失いかけていたさなか、データを管理するトランスパランス(透明性)社の元社長が、殺人の罪に問われる。 温暖化で存亡の危機が迫る人類に、彼女が用意した壮大な計画とは

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Posted by ブクログ

ネタバレ

環境問題,グローバル企業によるデータの掌握,宗教問題,トランスヒューマニズム,ベーシックインカムといったまさに現代の問題がテーマになっている.不死の存在,預言者の誕生によって,市場第一主義の経済界,権利主義の政治・宗教を完全に解体するのは今の社会へのアンチテーゼであると感じた.タイトルの「透明性」はデータを完全に開示することによって個人が透明になるという意味だが,このような世界でも本当は不死の技術は存在しないということを誰も見抜けなかったというのは皮肉だと感じた.

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2021年04月14日

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