【感想・ネタバレ】帝国ホテル・ライト館の謎 ――天才建築家と日本人たちのレビュー

あらすじ

巨匠をめぐる運命の数奇とは? フランク・ロイド・ライトが設計した、二〇世紀日本を代表する建築。その裏にひそむドラマとミステリ。一九二三年九月一日、帝国ホテル新館(フランク・ロイド・ライト設計)落成披露宴を関東大震災が襲った。ホテルは危うく火災を免れるが、そこには、立て役者であるはずの設計者ライトと、元支配人で設計依頼主の林愛作の姿はなかった。何故か。天才建築家とその生涯に於いて帝国ホテルの意味とは? ライト館に関わった日本人たちの運命は? 数々の謎を追って日米を取材。二〇世紀日本の代表的な建築物を交差点として交わる、数奇な天才建築家の軌跡と、日本人たちの明治、大正、昭和。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

帝国ホテル・ライト館は関東大震災で無傷だったという”神話”はまさしく神話で、無傷ではなかったことに驚き。
ライトは帝国ホテルの設計以前は住宅建築しか設計したことがなかったことにまた驚き(だから、盗作説もある)。
旧山邑邸(現:ヨドコウ迎賓館)は2回見学したことがあるが、エキゾチックではあるが、実際に住むには不便なところが多々ありそうな造りだっただけに、帝国ホテル・ライト館はよく雨漏りしたというのも笑える。
デザインが優先すると、スタイリッシュではあるが使い勝手が悪いというというのは古今東西の”真理”なのかも(笑)。
ということで、So Long, Frank Lloyd Wright なのであります。

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2012年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近代建築が好きでフランク・ロイド・ライトの事も自由学園明日館で知っていたのでライト関係の本を読んでみたくてひっかかった本です。

この本はライトそのものというよりライトが設計した帝国ホテルに
重視していた感がありました。
ライトの帝国ホテルは機能性に乏しかったという事、取り壊しの話も出たものの明治村への保存が決まった事などが描かれています。
いくら名建築でも雨漏りがひどかったり大谷石が落ちてきたら
駄目なんだなぁ…建築の難しさを改めて知らされる本でした。
視点が元支配人の姪(この本の著者)以外の視点の本も見てみたいな。

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2012年06月26日

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