【感想・ネタバレ】楽昌珠のレビュー

あらすじ

美味なファンタジー中国小説! 睡夢の中で、唐の都に迷い込んだ幼なじみの3人。生々しすぎる夢は、いつしか現実の重みを増していき――科挙の合格を願う18歳の蘇二郎、鍛え抜かれた肉体を誇る16歳の娘・廬七娘、美少女の誉れ高き17歳の葛小妹。桃林で10年ぶりに再会した3人は、喜び合い、慣れない酒に酔って、いつしか睡夢の世界へ。目覚めた先は、陰謀渦巻く唐の都の宮中だった。ファンタジー満開、美味なる調べの傑作中国時代小説。

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Posted by ブクログ

荘子の「胡蝶の夢」を思い出します。
桃林で酒に酔って寝ている自分が現実であるのに、夢の中での唐の都の生活も、また現実であるかのような。
何かのきっかけで、桃林のことを思い出すから余計にそう感じるのでしょうか。
唐の都で暮らしている自分達が、思い描いている夢を完璧とは言わないまでも、実現させているからでしょうか。

タイムループのような終幕。
現実の桃林には戻れないのかと思うと、このループが続くのかと思うと、少々恐ろしさが湧き出てきます。
いつかはこの夢の時間が終わるはずと知っているからこそ、心地よい世界と感じているけども。いつ戻れるか知れないをなると、無限ループの恐ろしさが出てきますね。
桃林の生活は、決して満足のいくものではなかったですが。そうはいってもですよ。

0
2014年09月01日

Posted by ブクログ

人生の夢破れ、不思議な獣に誘われて辿り着いた先は美しい桃林。そこで偶然にも幼馴染に出会った男女三名が見る夢、、、それは陰謀渦巻く宮中で、、、。

中国時代ファンタジー小説。胡蝶の夢のような、どちらが現実で、、、みたいな雰囲気ともちょっと違う。割りとそこはどうでもいい感じ。
何だろう、、、何とも言語化が難しいの話。
夢十夜みたいな?語り女みたいな?
ハッキリとした終わりを求める人には向いていないが、この作者さんのお話が好きなら読んでもよいかと。

私は買うけど、人には勧めない。
そんな本。

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2012年01月30日

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