【感想・ネタバレ】地下鉄に乗って 新装版のレビュー

あらすじ

永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和の支配的な父と喧嘩して家を飛び出した兄の死を、タイムスリップしながら究明する話。途中から満州から復員し財をなした父の内面や、彼の周りの家族の苦悩に触れて、自らを受け入れられるようになる話だと思う。
誰しも善とも悪ともなりうるが、受け取り手がどちらに立つか次第というのがこの話のテーマだと思う。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人から勧められて読んだ。

タイムスリップものかーと思って萎えた(苦手なジャンル)が、過去に戻ってアレコレ頑張る系ではなく、過去にあったことを追体験することでその人の人生を知るという流れだった。

ロクでもない父親だと思ったが裏には壮絶な人生があった。
きっと誰でもこういう裏の人生とか経験とかがあるんだろうなーという気持ちになった。だからなんだという話ではあるけれど。

あと地下鉄に乗りたくなった。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代と父親の過去を行ったり来たり時空を飛び越える物語。
時空を超える時の描写が雑で今どっちなのかがわからない時があった。
ラスト不倫相手のみち子が自分自身が生まれない事を選択し、母と共に心中をはかってしまうのは予想外。
やはり存在しなかった人間は忘れられてしまうというラストが切ない。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイムトラベルして自分の親の過去や昔の世界を知る、という設定は面白かったけど父親を嫌ってる割には自分も浮気してるし(しかも家庭を捨てて浮気相手と一緒になろうとしてる)、なんだか感情移入しきれない主人公でした。

おそらく浮気してなければタイムトラベルもしなかったし異母兄弟であるみち子も死ななかったと思うけど、タイムトラベルしてそういった代償を払った上で嫌ってる父と和解するでもなく家業も継ぐでもなく、何のためのタイムトラベルだったの?と感じました。

バッドエンドの物語でも面白いものはあるけど、この作品は後味の悪さの方が勝るなぁ、と。

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2023年01月15日

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