【感想・ネタバレ】人類滅亡小説のレビュー

あらすじ

空に浮かぶ雲の塊が赤く染まる。その正体は、周囲の酸素を吸収し、生物を死滅させる恐る
べき微生物だった。雲は広がり、地表の酸素濃度はどんどん減少。生き残りの道を模索する
政府は、選ばれし者だけが入居できる巨大シェルターを建設する。運命に抗う者、宗教に走
る者、破滅を選ぶ者。そして最後の時が――。想像を超える結末があなたの魂を震わせる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

長い!700ページオーバーの本書!!!

空に微生物って本当に居るらしいのですが、本書ではソレが世界を滅ぼす原因となっている。

物語は一世代で終わらず親から子へ子から孫へと物語が紡がれていく。

本書に登場する『グレートエンディング』と言う考え方に嫌悪を感じる。
人は他人の幸せを妬む、自分が最高の努力をしていると思う・・・
グレートエンディングと言う言葉で人間の嫌な部分が描かれている。

シールドポリス計画の頓挫については考える必要がある。一時の世論誘導により、得られる未来が目減りする危険性を考え行動し何かを支持する事の重要性を再認識した。
『責難は成事にあらず』と言う言葉を思い出す!

赤い雲が世界を滅ぼす!?
最初は信じる人や信じない人がいて物語が進むにつれて人々の深刻さが加速して行く。
それでも人類は生き残ろうと努力するが、宗教団体やグレートエンディングと言う言葉に惹かれる人々は人類の滅びを受け入れる事を強制してくる!
主人公達が世代を超えて人類の未来を目指していく物語!

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2020年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈絶望〉に〈憎悪〉と〈正義〉が加わると、絶望は人を暴力へと駆り立てる性質を持ち歯止めが効かなくなる……改めて突き付けられるとなんて厄介な、と思います。
人類滅亡系作品はこれまでにもオーシャン・クロニクルシリーズとか読んできましたがいろんなバリエーションがあるのだな。
「細菌が寄せ集まったコロニー雲というのが発生し巨大化して、酸素を喰い尽くす」ことで、今回の終末は地表の酸素濃度の減少が原因です。後に更に強毒性になるんだけれど。『ピンク・クラウド』という洋画があるけど、こちらの雲の色は真っ赤です。空はいつでも赤黒い。
自宅にいても密閉性が充分でないからと世界各地にシェルターが作られ、一部の人間はシェルターで生き延びる事ができる。日本では三十万人で、人選はAIがやる。
日本には〈グレートエンディング〉という思想が蔓延しててこれ自体は「滅亡することになっても最後まで美しくあろう」という姿勢なので尊かったけれど……。
人はどうしても間違うけれど、間違って止まらなければなんとか…と思います。
いつもなら本編で終わる気がするけど、終章にグッときました。最後まで残るのは物語、がこんなに美しく描かれるとは。〈十九号遺跡〉と〈十九号文書〉、光年にしても移動距離3桁で哀しみもあるし、蛇足には感じられませんでした。

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2023年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まあまあ面白かった!

山田宗樹さんの作品を読むのは3作品目で、『百年法』『黒い春』の方が好きだと感じたけど、本作品もなかなか楽しく読むことができた。

個人的には赤い雲の原因究明をしたり、除去するための研究・開発をしたり、赤い雲と徹底的に闘う様子が見たかったなあと思ったり。でもそうならない方がリアルなのかも。原因究明できることなんて現実にはあんまりないもんね。。

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜだかあまり内容が入ってこなかった
でも百年法みたいに、何世代にもわたってストーリーが展開されていく感じは凄い好き

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2022年05月21日

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