【感想・ネタバレ】一等星の恋のレビュー

あらすじ

星、天体をテーマに切ない恋愛世界を綴る。

★一等星の恋・・・天体観測が趣味の玲史が心を震わせる憧れの彼女。いつも会うのは暗闇の中。顔はわからない。玲史は、二人で交わしたある約束を心待ちにするが……。切なさの中に、ひとさじ恋愛ミステリー要素を加えて。
★星球・・・演劇の脚本家の卵、女子大生の朋子が主人公。劇団演出家の大人の彼に密かに思いを寄せるが、恋敵は多いようで……。ピュアな片想いを、笑いをスパイスに描く。
★The Last Light・・・定年退職後、妻を亡くした老人男性、小泉。新しい妻を見つけようと流行のお見合いパーティーに出かけるのだが。人生最期の、柔らかな恋の予感。
★七夕の旅・・・戦争が引き裂いた家族の絆。その後、75年経ち、孫世代の私たちが見つけた、ある兄弟の真実の愛とは。胸が熱くなる家族愛、絆。
★星を拾う・・・毎日仕事に追われあくせく生きる麻衣子が出会った、星の時間を生きる、不思議な男性。彼が残したものは……。文庫書き下ろし作品です。このほか、笑いあり涙ありの2編も加わった、計7つの物語。
心がキュンとしたり、癒やされたり、ときめいたり、笑ったり。色々な感情を呼び起こしてくれる一冊です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

表紙とタイトルに引かれて、この本を手にとりました。
著者の作品を読むのは初めてです。
「一等星の恋」を読み終わって、短編集という事に気づき、巻末の山崎直子さんの解説を読んですべての作品に宇宙が関係してたんだ、と気づくというくらい、何も考えずに純粋に作品を楽しめました。
私も星や宇宙が好きです。夜、外にでてただ空を見上げる時間、最近はなかなかとれませんが、大切だなと感じました。

一番心に残ったのは七夕の旅です。
車窓からの景色をどんな気持ちで見ていたのか、千代子さんは七夕の笹に小袋を見た時にどんな事を思ったのか、読んだあとの余韻が響きました。

でも、「一等星の恋」というタイトルで素敵な表紙ですが、収録作品はみんな恋愛という視点ではひとくせふたくせある話ばかりだったなぁと思いました。


0
2021年02月11日

Posted by ブクログ

優しくて、透明感があって、どこかちょっぴり切ない。星空を眺めているような気分になれる7つの物語でした。

星には星の時間、猫には猫の時間、人間には人間の時間、共に過ごしているように見えても、それぞれの時間の進み方は違うというフレーズが素敵でした。

0
2024年05月13日

Posted by ブクログ

星・天体をテーマに人間模様を描く。7つの物語が収録されている。最後の物語「星を拾う」は日々忙しく働いている人におすすめ。

0
2020年10月20日

「小説」ランキング