あらすじ
幾度もの危機から甦り、世界で最も成功した映画スタジオのひとつとなった「マーベル・スタジオ」。
何十年もの歴史を持つスーパーヒーローたちの魅力とそのルーツを見失うことなく、投資家もファンも満足させてきたエンターテインメント業界の覇者は、いかにしてクリエイティブとビジネスを完璧に両立させてきたのか?
その競争戦略、企業文化、創作の秘密を綿密な取材で解き明かしたマーベル・ファン必読の書!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アイアンマンの格好良さに魅了され、ほぼ全てのMCU作品を劇場鑑賞しているマーベルファンの1人としてアイアンマン以前のマーベルの苦況を知ることができる貴重な本。2008年以降は疾風の如く駆け抜ける時代到来だが、ケヴィン・ファイギという稀代の天才について知りたくて調べていたらたどり着いた本だったので、彼の正体に少し迫れているの側面に関しても貴重な文献だと思う。
マーベルファンなら知っていて欲しい情報が載っています。
どうやってマーベルスタジオが出来たかや、マーベルシリーズを手がけた人々など、詳しく書かれていて、深く知れて良かったです。
Posted by ブクログ
前半は興味もなかったし読み飛ばしました。
後半は2000年代以降のマーベルの挑戦からの飛躍が克明に記されています。
・Xmenやスパイダーマンの成功
・マーベルVSソニー、21世紀FOX
・マーベル・スタジオ設立
・アイアンマンの成功
・アベンジャーズ結集
・エンドゲーム
などなど。
マーベルファンは読んでみて損はないです
Posted by ブクログ
マーベルの漫画と映画の歴史についてわかり、またマーベルの苦労や豆知識などこの本でわかる。
マーベルは映画会社で売上ではなく、映画を観た後の満足度を目標にしてるのsaasと同じでお客様の声は大事な指標だと感じた。
ビジネス的にはキャラクター(プロダクト)のマーケティングとプロモーションがとても参考になる
Posted by ブクログ
コミック全盛は戦後。50年代には下火。
ボブアイガーの本にマーベル買収で、スタンリーと会う話がでてくる。こっちには、マーベル側の視点が書かれてる。
Posted by ブクログ
ファヴァローはマーベルの優秀なコミック・ライターやアーティストたちにも脚本を見せてアドバイスを求めた。ジョン・ファヴァローは映画にできる限りリアル感をもたらそうとした。「部屋のドアの上に『あり得るものにしよう』と書いた紙を貼っておいたんだ。打ち合わせに来た人たちはそれを見て、ああ、そうしなくちゃいけないなと思ってくれたはずだ」
Posted by ブクログ
MCUがなぜ奇跡的な映画な理由の一つとして、過去の経営破綻とキャラクター版権の売り出し、複雑な契約形態を乗り越えてきたことがありありと分かる。短期リターンも大事だけど、マーベルヒーローたちの世界観を守ってきた社員は偉い!
映画の興行収入じゃなくトイビズで稼げることを示唆してたアイアンマン。ジョンファブローのロバートダウニーJRにどうしてもスタークを演じてほしかった先見の明等、marvel変遷はたまらない。ケヴィンファイギが最高峰のプロデューサーだと改めてわかった。
Posted by ブクログ
MARVEL作品の冒頭のロゴアニメーションが生まれたのは、SONYに権利のあったスパイダーマンの帰属先がMARVELであることを主張するために生まれた。
映画事業にシフトして以降、揉めがちだったスタン・リーとの和解条件の一つが、MARVEL作品へのカメオ出演だった。
などなど、MCU、MARVEL映画が大好きな人にとってはたまらない話題が盛りだくさん。MARVELがいかにして誕生したかのヒストリーをタイトルの通り余すことなく楽しめる。
数々の歴史的経営判断ミスの末、キャラクター版権があちこちに離散したり、会社の存続がギリギリのラインを綱渡りしながら時にファンドに買われたり、おもちゃ会社に買われたりしながら、社内の意見対立も乗り越えながら映画アイアンマンを成功させるヒストリーなど、純粋に作品を楽しんでいた側には想像できなかったドラマ満載で面白い。
集大成としてのエンドゲームには大いに感動したが、それと連動するようにMARVELがMCUフェーズ3に至るまでの道筋も感動的ですらある。
MARVELファンは必読書