あらすじ
著者杉本八郎氏は製薬会社勤務中に2種類の新薬を開発した実績を持ちます。通常新薬開発の成功率は0.006%と言われており、その確率からも一人の人物が2種類もの新薬を開発したというのが、どれだけの偉業かわかります。
とくに、2つ目の新薬の認知症治療薬「アリセプト」の開発では、医薬品分野のノーベル賞といわれる英国ガリアン賞や恩賜発明賞、日本薬学技術賞などを受賞しています。
本書では、創薬の際に研究した認知症予防のための成分に基づき、認知症予防にはどのような食べ物がいいのか、また、認知症にならないためにはどのような生活を送ればいいのかなど、生活全般に渡って解説します。
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Posted by ブクログ
アルツハイマー型の治療薬「アリセプト」の開発者。「アミロイド仮説」と「タウ仮説(タウ蛋白質)」原因に触れており生理・病理学的情報〇。画像もあり。治療薬は「メマリー」やH23「レミニール」の紹介はしてなく,あくまで「アリセプト」×。3章では,認知症に効く有効成分から食品を紹介している。1推しは「カレー」との事。理由はウコン(ターメリック)に含まれるクルクミン(ポリフェノールの1種)。前章からの難しい話と変わり単純なものでした。明日はカレーを食べる!2位緑茶・抹茶(カテキン:ポリフェノールの1種)や緑茶特有のうま味成分「テアニン」も効果あり。3位「魚:DHA(オメガ3系脂肪酸)」あじ・いわし・さば・さんま・かつお・あぐろ・「さけ◎」,血液サラサラ効果「EPA」もあり脳血管性認知症にもよい。
Posted by ブクログ
世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」の創薬に成功した研究者として、製薬業界ではよく知られた杉本八郎氏による認知症の予防法を集めた一冊。
食事法とか、ちょっと大丈夫かな?というお薦めもありつつ、あれやこれや、これでもかというほど予防法が満載。
アリセプトはアルツハイマー病の進行を遅らせる効果は認めらているものの、完治したり予防できる治療薬はまだ登場していない。
先日もエーザイなどが開発しているアルツハイマー病の新薬について、FDAが否定的な見解を示したことがニュースになっていた。
著者が冗談まじりに語っている、「(アルツハイマー病にならない)最善の方法はね、70歳まで生きないことですよ」が、現時点では真実でもある……。
長生きしたいなら、本書の予防法にでもすがるしかない。まあ、どれも健康に良さそうなので、「やってみて損した」とはならないはず。体は間違いなく健康になるはずだ(個人的にサプリメントは推奨しないけど)。