あらすじ
痩せ細った不気味な患者をカウンセリングした白崎。その夜ふと目を覚ました彼が見たのは、床を蛇のように這いずり回る女だった。どんな怪異も祓う「祟られ屋」の評判を聞き藁にも縋る思いで依頼をするが…。
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匿名
こんな系統の本が好きなので読んでみました。
白崎・黒染コンビなかなか良かったです。
お互い心の奥に悩みを持ってるので
今後どんな風に解決するか楽しみです。
Posted by ブクログ
お人好しというか、完全に同級生の自殺がトラウマになって進行形で苦しんでる人な気がする
摂食障害の女性患者に助言したら祟られたカウンセラーの白崎
元患者に祟られ屋の男・黒染を紹介され2人で祟りの元凶を探ることになる
百均やハンズで買った材料で作った手製魔除けを駆使して祟りと対峙する様を想像すると、そういう道具の見た目ってそれなりに大事なんだなってちょっと思った
ギリシャ神話のゴルゴン姉妹の祟りとか初めて聞いたけど、なるほどと思える結末だった
白崎さん、仕事こなしながら黒染さんに付き合うのえげつない体力だ
生田が投稿した社員旅行の写真に小さく写る土倉さんは社内いじめで旅行中も孤立した姿がたまたま写り込んだんだな...
集合写真に入れてもらえなかったのかもしれない
地獄過ぎてゾッとする
いじめの首謀者が死んで社内の空気は変わっただろうけど、復職した土倉さんをどんな空気で迎えるのか
大久保さんたちはいじめなんてなかったみたいな空気で迎えそうな気がしてる。
Posted by ブクログ
サラッと読めて面白い。
和洋折衷の呪術ネタで新しい。
蛇の呪いとゴルゴン三姉妹、九字切り、柏手をすると思ったら正体はエクソシストなどなど。
特にゴルゴン三姉妹のステンノやエウリュアレは知らなかったから勉強になった。
Posted by ブクログ
第一章 キレイさまが憑いてくる
第二章 祟られ屋とカウンセラー
第三章 病みと祟り
第四章 贖罪のふたり
第五章 東京ミステリー・ツアー
第六章 蛇と女と祟りの元凶
Posted by ブクログ
代わりに祟られて、そこから祟りを祓うという祟られ屋。
自分に憑りつかせた方が勝手が分かって祓いやすいというのは分かるし、ある意味目から鱗の方法だった。
ただ、彼の場合、その祓い方が……まさかのDIY。
手作り感満載な小道具が多数出てきて、恐怖感の中に笑いが混じるという何とも稀有な体験をさせていただいた。
100均クオリティに、某通販サイトクオリティ。
それを平然とドヤ顔で自慢する祟られ屋。
普段、人の神経を逆撫でするような俺様口調及び態度なため、いざって時の手作り感にギャップが……笑っちゃいけない場面なのに、笑ってしまうがなという。
流石ホラー文庫レーベルから出ているだけあって、ホラー描写は非常に怖い。
スプラッタ系ではなく、ジャパニーズホラー系の情景の怖さと言うか。
今回は蛇絡みということで、それこそにじにじと寄ってくる恐怖、これは苦手な人はさぞ怖いだろう。
苦手な方は暗い部屋で読むことだけはオススメしない。
また呪いということもあって、呪われた人は衰弱し、最終的には死んでいく。
割と容赦なくお亡くなりになるので、最初はちょっと驚いた。
祟られ屋の相方が、人の死にトラウマのある方なので、ちょっと酷な展開だったと思う。
ただ、そこからどう乗り越えて、この祟りに立ちむ受かっていくのかも見ものだ。
前述通り、今回は蛇の呪いだが、この呪いも二転三転して面白かった。
まさかのギリシャ神話と思いきや、偽物だのコスプレだのと切って捨てられてからの、最終的には地元のネタに着地し、それこそびっくり。
自分の地元のネタが出てくるとは思わなかった。
これは嬉しいサプライズ。
また最後の最後で祟られ屋も本領発揮。
彼もまた二転三転して、最終的にはかっこいいところを見せてくれた。
しかし、本家本元の関係者だとは思わなかったが……
ここでは先ほどとは逆のギャップを見せてくれた彼である。
さっきまでDIYで苦戦していたとは思えないかっこよさ、ギャップであった。
ずるいなあ。
相方のカウンセラーの彼とは、喧嘩しながらも何だかんだで息の合っていて、最終的にはほっこり。
祟られ屋の保護者的存在の彼が、本当に味方かどうかは心配にはなったが(何せまだ全容が見えない)
祟られ屋は警察関係者にも非常に印象悪いみたいだし、カウンセラーの彼が多少緩衝材になればいいなと期待して。
……その分、彼の負担が増える訳か。
それも運命、神の思し召しだな、うん。