【感想・ネタバレ】侍女の物語 グラフィックノベル版のレビュー

あらすじ

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【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/ギレアデ共和国の侍女オブフレッドは、司令官の子を産むための存在だ。監視の目に怯える彼女だが、ある日、交流が禁じられている司令官の部屋に招かれる。ノーベル文学賞受賞が期待される作家による名作を、気鋭のイラストレーターがグラフィック・ノベル化。

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Posted by ブクログ

肉体の自由、自由、自由…。自由、とは、何によって保証されるものなのだろう?三体の休憩に読んだ。はからずも、赤。赤い暴力。原作も読みたい.

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

名作だということは知っていたが、なかなか手をつけられずにいたところにグラフィックノベル版が出たということで読んでみた。

現代でこそ新しく感じられる、感じられてしまう、衝撃に満ちた物語。
コロナが蔓延し、ウクライナとロシアは戦争状態、安倍元首相が銃撃に倒れ、テレビであからさまな情報規制がされる。正しい自由が得られる国なんて、もはやどこにもないのではないかと思えるような2022年の世界で、この作品が持つ意味が重要なものになってきていると思う。
『侍女の物語』という、けして派手ではないタイトルも、これが彼女の物語であるということ、この物語を誰かに託そうとした人間の生き様であることを表しているように思えて、読後に大きな納得感があった。
内容と絵もとても合っていて、映画を観ているような感覚だった。

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2022年07月16日

Posted by ブクログ

小説は読まねばならないリストに入っているが、気分が落ち込むこと必須なので、ぐずぐず読まないでいる。

グラフィックノベル版なら、何日もその気分を引きずらなくてもいいと思い読んでみた。
あらすじは、あちこちで見聞きしているので、その通りの展開。絵がなかなかこの小説にマッチしていて、おどろおどろしくもあり、スタイリッシュでもあり、不穏である。

消滅する市町村が発表されたが、これらの市町村の首長たちは、躍起になって若い女性の囲い込みに奔走しそう。
アトウッドが描いた世界は、ほんの数ミリしか今の世界とは違わない。すっと、いつのまにかこの小説の世界になってそう。
そうそう、この小説の世界でもいつのまにか権利を取り上げられていたんだった。

「権利の上に安住するものはいつのまにか喪失感している。そうならないためには不断の努力が必要。」
最近よく丸山眞男が言ったことを思い出す。
そういう時代にとうとうなってしまったのかも。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

 ビジュアル絵物語でかなり本文が省略されて本編よりラクに読める。
 女にしか書けない残酷さ、の原作。
「産む器官だけが大事」「男のほうが強いから偉い」「文字など覚えないほうが良い、料理家事でいい」「暇があれば手芸でもしとけ」「化粧もいらない」「男を敬い男に尽くせ」「(生殖を許されない)下男は男ではない」そのような〈男感覚〉の圧迫を感じながら女は生きているのだろうか/日本人観光客のケバさが見事、「あなたは幸福ですか」幸福を求めて不幸になるのはあまりによくある/秘密警察なくては強権支配は維持できない、コア支配者は禁欲を守っていない←言論統制社会では

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

一応、アメリカでクーデタが興って、アレした果てに出来たフィクションなのだが、小道具他がその辺にあるものであるためか、「著者の半生」見せられてる感じ。
変な説得力がある。「然るべき物」しか言へないとか、子作り女性担当の人は「銃までは持たせられない」とか、どっかのカルト教団を取材して書いた感じ。
「政府」の備品でうさみみがあった。うさみみ。

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2024年06月24日

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