あらすじ
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心がざわざわして眠れない夜に、嬉しいことがあった夜に、
こんなことをあなたに話してみたいのです。
名前も知らないあなたの明日がきっとよい日でありますように──
静かで美しく、どこか懐かしいイラスト作品やマンガで知られるカシワイさん。
その独特な雰囲気から多くのファンをもつ著者が、「孤独」をテーマに描き下ろしたのが、この本、『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』。
清潔で穏やかな、心細くてやさしい絵を楽しみながらページをめくると、たとえば、こんな言葉たちと出合えます。
■うれしいことがあった夜はよく磨いて、宝物箱の中に仕舞っておく
いつでも取り出して眺められるように
そんな光のかけらを持っているのを心に留めて
日々をどうにか生き延びていくために
■さみしい夜は遠くのことを考える
たとえば、海のどん底に眠るクジラの骨
たとえば、天の川銀河の一粒の星
この気持ちもこの命も遠くこの星に落ちてきて
神様がまばたきしている間の出来事に過ぎない
それでもこのさみしさは確かにここにあって
それが切なくてうれしくなる
■眠れない夜は眠っている生き物のことを考える
曲がり角の家の犬車の陰で丸まる猫
牧場の羊たち春を待ち焦がれる熊
海中に立つ柱のようなクジラの群れ
その呼吸に合わせて息をしてみる
人気イラストレーターが描く、ささやかなエールのようにかけがえのないいくつかの物語を、一日の終わりにそっと繙いてみてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
不安や喪失感、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちのときに、また手に取るであろう本でした。
何故、こんなにも涙が止まらなかったのかは分かりません。
疲れが溜まっていたのでしょうか。
強い励ましの言葉こそありませんが、自分の心の中を整理してくれているような感覚でした。
枕元に、御守りとして置いておきます。
Posted by ブクログ
夜の空気 雰囲気
素敵……。
あなたはどんな一日を過ごしたのでしょうか
名前も知らないあなたは
同じ空を見ているかもしれないあなたと
こんなことを話してみたいのです
、、、心にそっと寄り添ってくれるような、詩的な文章と、軽やかで、清潔感のある、シンとした感じのイラストが、とても魅力的です。
持っていて、嬉しい本。たびたび読み返すでしょう。
こんばんは
話さないけれど
今日もどこかで息をしているあなたへ
こんばんは
すれ違わないけれど
今日もどこかで息をしているあなたへ
永遠に続くように思える夜にも
変わらず朝は訪れます
でも昨日とは違う新しい朝
あなたの今日が
きっとよい日でありますように
いつか、またどこかで
Posted by ブクログ
とても綺麗な世界に連れて行ってもらった。
嫌なことがあった夜は、寂しい夜は、
遠くのことを考えよう。
例えば、海の底に沈む鯨の骨とか、天の川の中の一つの星のこととか。
そう考えると自分の悩みがちっぽけなものに感じるのにでも、たしかに自分の切なさはここに間違い無くあって、それが面白い。
名前も知らない読者たちと、作者の世界を繋げてくれる本って、やっぱりすばらしい。
Posted by ブクログ
こんな夜が私に必要なんだ。
いつまでも読み終わりたくない、そんな本はめったにない。
終わりは迎えたけれど、また何度でも、きっと出会うね。
ひとまずは、おやすみ。
Posted by ブクログ
イラストが可愛らしくて手に取りました。
それぞれのお話に共感したり癒されたり、読み終わった時に不思議な気持ちになりました。
お気に入りは、青いスカーフと海の皿と旅をしたオルゴール。
イラストがあるから文章の良さがより伝わりました。
定期的に読みたい。
Posted by ブクログ
漫画、詩集、エッセイ、を、混ぜ合わせたような趣の本。なんかすごくよかった(語彙力皆無)。
実生活で本当にあったことから想像を巡らせているように受け取れるエピソードもあったり、空想や幻想に思えるようなお話も「地続きだ」なんて考えたりする。
Posted by ブクログ
詩のような、手紙のような言葉とイラストたち。
『同じ空を見ているかもしれない 名前も知らないあなたの明日が きっとよい日でありますように』いい言葉だなーと思った。
「海の皿」が不思議だけど、心に残った。
夜、眠る前のひとときに読みたい本。