あらすじ
「リコール」の保坂祐希が贈る、食の不正を暴く、社会派エンタメ企業小説! 絶滅危惧種でありながら日々食卓にあがり続ける、身近な「ウナギ」。いまだ生態に多くの謎が残る高級食材の流通をめぐり、巨大スーパー・ヴィアンモールと裏社会の人々、そして元総会屋が暗躍する。しかし、その裏には国が躍起になって隠蔽する戦慄の真実が隠されていた――。
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Posted by ブクログ
前作リコールに続く企業小説。
わたしの大好物であるウナギが、すこし怖くなります。(スーパーで買うのは躊躇うかも?笑)
正直なところ、主人公の女性はわたしの苦手なタイプで(いや、おまえ危なかしすぎるぞ!あともうちょっと臨機応変に生きろと思ってしまったり)、おいしいところは沢木さんがもっていってしまいますが、ハラハラわくわくページを巡る手が止まることはありません。
食の安全ってなんだろう。地域の活性化ってなんだろう。働きやすい場所ってなんだろう。
自身が生きていく上で、大事な問いかけがふつふつと湧いてきます。
お腹が空くような、食欲が失せるような相反する生態反応を得られる稀有な作品です!
わたしもいつか彼女がつくる藍ウナギを食べてみたい。
あと、春樹、おまえはもうちょっと男見せろ!
Posted by ブクログ
鰻大好き。
ああ、その鰻が実は…そんなのやだやだ。
正直、美味しければ産地なんて
そこまで拘らなくていい。
そりゃ国産の方がいいけど。
本作で描かれた密漁にしても汚染水の件にしても
満更絵空事でもないところがほんっと恐ろしい。
西岡の事はあまり眼中になく読んでいたら
結構重要だった(笑)
沢木から受継いだ廃校養鰻場は
食に対する熱意をもったまま里奈と春樹で
成功させて欲しいなぁ。
それで沢木をぎゃふんと言わせて欲しい。
南紀に建設中のセンター…。
あぁ恐ろしい。
Posted by ブクログ
いやぁ考えさせられる。
食欲と正義感が強い主人公里奈。
保守的で引け腰なジャーナリスト春樹。
どこかプリズンホテルを想起させる沢木。
苦労人西岡。
ピンチになったら…のアホくさいご都合展開はぐぬぬ感あるが、良い感じにキャラも立ってるし面白かった。
正義とは必要悪とはで悩まされる題材だな。
でも、深海魚ぽい見た目で食欲減退や阿鼻叫喚になるのはなんなんだ。
深海魚に失礼すぎるだろ。
見た目で言えば蛇は嫌いな人多いのに、その蛇的な形状の鰻や穴子を捌いたものはバクバク食べる日本のミステリーでもあるな。それなら深海魚の見た目も調理済みなら関係無いだろと。
Posted by ブクログ
鰻の食品偽装が題材の社会派エンタメ。どこまでがフィクション?と然もありなんな感じのドキドキ感があって面白かった。時代が行ったり来たりするのが読みにくいと思ったが、最終に繋がる展開に納得。「リコール」も読みたくなった
Posted by ブクログ
もう何年もうなぎを食べてないなぁ。どちらかというとうなぎよりアナゴが好きだし(笑)。
お金になるとわかるとこうも色々考えつくのかもね。先が気になって一気に読んでしまった。
Posted by ブクログ
福島原発の汚染水、海洋放出の方向で27日にも決定かと言われていたが、昨日、経産大臣が「さらに検討」表明のタイミング。この小説のように、密かに放出実験しているのでは?