あらすじ
大人気の人工知能研究者が説く「脳科学的に正しい」男女のトリセツ。 女性が読めば人生の無敵のバイブルに、男性が読めば女性の隠された本音がわかる。なぜ、上司は分かってくれないのか? なぜ、夫と話が通じないのか? なぜ、頑張れば頑張るほど、心は充たされないのか? 女性脳と男性脳の行き違いを理解すれば、男女のトラブルも回避できる。
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Posted by ブクログ
ワーママ、がんばる女性達への熱い叱咤激励だった。
科学的というよりは、筆者の直感が大部分にも思えるが、肌感覚として、女性の少ないオフィスで戦ってきた筆者の観察が活きているように思う。
平均的な男性脳=狩猟型=とっさにゴール指向問題解決型の回路=感情を極力排し、ゴール達成に集中=産業社会型
女性脳=感情指向。直感型。=哺乳類の母として子を育むため生きながらえるための本能。 男性型にわかりやすい表現力を。
女は比較的近くを面で、男は点で、世の中を見る。
男性=三次元点型認識=「注視する点」を瞬時に決定し、潔く線を引いて輪郭を切り出すので「全体」と「目的」を見失わない。
男は「素早い問題解決」のために会話する
動揺すると危機回避能力が上がる。女性脳は動揺しやすくできている。「失敗して、動揺して、途方に暮れる」は女性脳にとって最高のエクササイズ。
この世に、欠点だけの脳なんてない。
「ビビりでぐずぐず」の脳は、理系の能力が高いことが多い。せっかちな脳にしかできないこともある。
脳は、自分がしたことを最も深く刻印する。人をとやかく言う人は、とやかく言われるのが怖くなる。人を裏切る人は、人に裏切られることが怖くなる。
男性に道を教えるときのコツ
①最初に、行き方の概要を告げる
②走っている間は、早め早めに次の行動を予告する
③うまくいったことを細かく確認してあげる
男性脳からの好感度が高い指導スタイル
①全体が把握できる
②少し先が常にわかる(ゴール設定が細かい)
③ゴール確認がしっかりなされる
キックオフミーティングや打ち上げも軽んじない
「部下が育てられない」は女性によく張られるレッテル
女性脳の「臨機応変さ」という才覚によってもたらされた誤解
自分は直感でやる。部下も放置しても大丈夫と信頼する態度が、愚直な(精緻な)男性脳を不安にさせてしまう
「脳を気持ちよく活性化する方法」が違う
男性脳会議=迅速な判断と情報共有のために行うもの
女性脳会議=インスピレーションを持ち寄っておしゃべりをして真実を探求するもの
自分の一言の重みに注意
褒め癖。つまづきがちな他の凸凹メンバーを褒めて盛り立てていたが、普通に優秀な人を褒めていなかったため、その彼がメンタルダウン!
人前で褒めるなら、まったく褒められない人が出ないように、チェックリストを作る。
問題解決型のリーダーは「最短で問題解決する」ことに主眼。
共感は期待しない!責められても気にしない!
なにがあっても「ゴール」を先に掲げる。結論(目的)から言う!
言いにくい話にはキャッチフレーズ。目標の下方修正も「顧客満足度の向上と、チームの意欲向上のために、来月の目標を下方修正」とか。
女の脳は寄り道で活性化
女性脳は、右脳と左脳が頻繁に連係して、直感が働く脳。
男はぼんやりで活性化
男相手に、「これしかない」のイチオシ提案は危ない。
男性脳にとっての「検討する」は「比較検討をする」
⇒見せ提案をつけてでも、複数提案の態にする
「自分を恥じる」を「誰かを案ずる」に変える
よかれと思ってやったのに組織からNOといわれたとき、女性脳は被害者意識を感じるtことが多い。
なじるような局面で、「案じる」または「悲しい」ということばを使う。
なじって相手を悪人にしたてても向こうは納得しないし、第三者にはどっちもどっちに見えてしまう。
案じて哀しがった方が大人に見えて勝ち。
女性脳にとっての「検討する」は「感じてみる」
Posted by ブクログ
第一章の「男なんてウルトラマン」というタイトルが目に入り、興味をそそられた。
男女の違いというのは誰だって気になるし、気になるどころか、そういう「なんでこの人はわからないのかな!」と思うことが経験として誰にだってあると思う。
男性は女性の察して!に振り回されたりしたことはあるんじゃなかろうか。さて、どういうわけか同じ人間なのに理解しあうのはなかなか難しい。じゃあどこが違うのか。
この本では、そもそも男女では脳の作りが違うよということが書いてある。こういう出来事があるでしょう、実はね・・・と男女の脳の違いからすれ違う原因を解明していく。なるほどね、そちらはそういう風にとらえて考えていたのか、と不思議に思える。
男性が話を聞いていないのも本当だし、それが仕方のないことだとも書いてある。
著者の方が女性なので、女性目線の本だなと思った。ぜひとも「このっ!!」とパートナーに対して思ったら読んでみてほしい。許せるかも。