あらすじ
史上最高の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。大学四年生だった夏に日本でおこなわれた“あの実験”以来、ぼくは三年ぶりに姉に呼び出された。彼女がいまいるのは遠い宇宙空間月をはるかに越えた先、ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。そこで姉は、同僚研究者とふたりきりで“別の宇宙”を探索する途轍もない実験にとりかかろうとしていた。第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる全3話。巻末に文庫版ボーナストラックの掌編を収めた。星雲賞候補となった、新時代のハードSF。/イラスト=加藤直之、解説=堺三保
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Posted by ブクログ
ここ最近のSFで一番面白かった。登場人物の関係性が斬新で世界観も壮大な中、主人公の身の回りで起きている事柄がベースのストーリー展開で、複雑な設定にも関わらず、すんなり読めました。面白かったので、また読み返したい。
Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ 久しぶりにハードSFを読んだという感じ。堀晃氏の作品を彷彿させる。本書は連作短編集で、文庫本は単行本から手を加えているとのこと。嬉しいことに掌編が一つボーナストラックとして追加されている。
数学や物理がわからなくても大丈夫です。どうせホラ話なんだから。わかったふりして、首まで「科学」にどっぷりと浸かればいい。そうすれば、じわじわと…来るんですよ。じわじわ~っと。