あらすじ
☆10期連続過去最高益更新中、急成長ワークマン仕掛け人、待望の処女作!
☆ワークマンは「しない会社」だ。残業しない、ノルマ課さない、極力出社しない、社内行事しない、接客しない、競争しない、値引きしない、顧客管理しない、取引先を変えない、社員のストレスになることをしない、期限を設定しない、対面販売しない。とりわけ「頑張る」ことはしないどころか禁止されている。なのに売上・利益・店舗数は右肩上がり。「残業するくらいなら決算期を遅らせろ」と本当に決算発表を遅らせたが、株価に影響はなかった。「しない経営」を実践したら「三方よし」どころか、社員、顧客、取引先、加盟店の「四方よし」になったという。
☆急成長のカギは「しない経営」×「エクセル経営」=「第2のブルーオーシャン市場拡張(客層拡大)」の方程式だ。左手に「しない経営」、右手に「エクセル経営」(データ活用ゼロの会社がマクロ・VBAではなくエクセル活用で企業風土が劇変)により「低価格・高機能という4000億円の空白市場」を新ブランド「ワークマンプラス」で開拓。2020年3月期のワークマン+ワークマンプラスの売上は1220億円(前年同期比31.2%増)。経常利益は207億円(同39.9%増)。店舗数は9月末で886(ワークマン663、ワークマンプラス223)となり国内店舗数であのユニクロを抜き、どしゃぶりのアパレル業界でぶっちぎりの業績となっている。
☆「5年後に社員全員の年収を100万円上げる」と先に宣言し見事実現。スタープレーヤー不要の凡人による凡人経営を実現し、自ら動く社員が続出。最終章は『世界標準の経営理論』入山教授との対談から「知の探索」と「知の深化」型「両利きの経営」秘密を初公開。白熱対談。新サーバントリーダーが還暦で入社し、どうやって全員経営参画型「両利きの経営」に変えたのか。「ダイヤモンド経営塾」講演を聞いた経営者から「ドラッカーの"イノベーションと企業家精神"の体現者」という声も。商社時代はジョブズ型経営者だった著者がサーバントリーダーになる変化と社員の成長物語をノウハウとともに凝縮!
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Posted by ブクログ
ワークマン式「しない経営」 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
仕事に追われる毎日に疲れた人にこそ読んでほしい経営書です。
ワークマンは、残業なし、ノルマなし、期限なし、過剰な接客や社内行事もしないという異例の「しない経営」を貫き、社員のストレスを大幅に減らしました。これにより社員が自発的に動き質の高い仕事を実現。独自の「エクセル経営」で効率的にデータを活用し、競合と競わずに4000億円の空白市場を切り拓きました。仕事も社員も無理せず大切にするこの経営哲学は、育児や家庭と両立しながら働く自分にも響き、現代の働き方に新たな視点を与えてくれます。経営と人の関係を見つめ直したい人におすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
自社の強み分析で不要な事はしない合理性。
エクセルを使い全社員が分析。トップに意見が言える環境の構築も素晴らしいが給料アップを率先しているところがホワイト!
Posted by ブクログ
年間50冊前後読んでますが、ここ最近で1番の良書に出会いました。
元々会社経営に関心があり、関連本を読んでますがこれは目から鱗がたくさんあり、具体的な戦略と明確な目的が書かれておりわかりやすかったです。
Posted by ブクログ
データ活用ゼロだったのにエクセル経営をスタートした立役者が著者。
Q.株価も評判も右肩上がりのワークマンの経営とは?
A.全社員がエクセルによるデータ活用をできるよう教育、風土を作り、「しない経営」による社員第一主義を実践した経営
以前はコミュ力がある社員が活躍、出世していたがコミュ力がない社員もエクセル経営によるデータ活用で活躍できるようになったそう。
上司の意見は50%間違っていると明言し様々な社員の意見を聞いていくのは経営者として尊敬できるし、社員のやる気も上がるなあと思う。
失敗を心から歓迎する風土作りや褒めて自信も持ってもらうこと、やり抜くには夢、希望、興味が必要でトップダウンで実施するものではない。
2-6-2の法則→中下位8割の活性化の方法では得意分野の仕事をやってもらうこと、ない場合は作ること、長所を褒めて自信を持ってもらうことが重要とのこと。これには完全同意見、会社と社員お互いにメリットがあると思う。
Posted by ブクログ
大切なのはデータだ!
全員データ経営だ!!
すぐに実践可能な実用書だと感じた。
なんかダサいとか軽視されがちなエクセル資料。
そんなエクセルの良いところが再認識できた。
データさえいれておけば好きなように加工できる点だ。
今流行りのAI化すると決められたデータしかでてこない。
数字が加工されて出てきてしまう。
世の中AIを不必要にありがたがる傾向がある。
大金をかけてAI化する意味あるのか?と思わせてくれた一冊。
・思いつきで発言しない。
大事なのはデータ。エクセルを加工、使いこなせれば一つ上の高みにいける。
・市場での戦いは2つある。
市場を広く捉えて浅く進むか、狭く捉えて深く進むか?
・自社の強みを見つける
誰が、どんな価値に対してお金を払ってくれたのかに注目する。
自社は製品力が強いのか?顧客との関係力が強いのか?運営力が強いのか?
強みを理解し、他の強みと組み合わせることが大事
・働き方改革やリモートワークで残業が減る=高機能、低価格志向が強まる
・短期目標なんかいらない
自分のアタマで考え、順序立てて仕事するほうが大事
Posted by ブクログ
ワークマン躍進の舞台裏を知ることができる本書。入山章栄教授との対談も読み応えあり。
しない経営はまさにそのとおり。社内に浸透させるリーダーシップがポイントだろう。ワークマンも今ではPythonを使っているらしいですね。
Posted by ブクログ
読む前から期待値がとても高くて、
そして読んだら、その通りでした。
転職したくなった笑
こういう本を読むと
「ホンマか?」
「経営者の自己満足なのでは?」
と思うこととあるのですが、
全て理にかなっていました。
社員さんは幸せだと思います。
Posted by ブクログ
さまざまな立場から、ワークマンいいじゃん、と思える一冊。
やることを決める=やらないことをはっきりさせる、データを全員が活用し事実を正として議論ができる風通しの良い企業、という印象。
取り組み事例が淡々と平易に描かれる中で、経営理論と紐づくように解説されていて、経営学の書籍を読んだ後に読むと、理論ドリブンの経営のケーススタディ本としても読める。
投資する側、働く人、ワークマン顧客、いずれの立場からも好感を持って受け止められる一冊。
とくに働く立場で考えると、価値を産まない内向きな仕事がない(話半分かも)のは大変魅力的。
一社員の立ち位置では、実践できないものの、モノの考え方と実践結果スタディとして、再読ありの一冊。
自社の管理層にも読んで気づきを得てほしい。
Posted by ブクログ
ワークマンの凄さがわかる本。
この本の著者である土屋さんは、社員のやる気に自然と火をつけるのがものすごく上手いよ。
評価の低い社員の強みを見つけて、その人それぞれに合った活躍の場を与えて会社に貢献させるって、なかなかできることではない。
Posted by ブクログ
p139 あらゆる無駄を廃止し、それで何らかの支障が出たら復活させればいい。まずはやめることが大切だ。
エクセル経営でここまでいけるのか!??すごー!
流し読みしたところも結構あるけど、朝は職人用・日中は一般用で看板を取り替えてたのが印象的。確かになぁ。
Posted by ブクログ
◾️ワークマンプラスを実現した「6+1」の視点
・自社の強みを見つける:強みが新市場で通用するか
・なければ、強みを育てる:多少時間をかけてもいい
・進出市場を選定する:大きな競争市場は避ける
・市場を細分化してみる:小さい市場ほど競合が少ない
・社員のやる気を引き出す
・小規模でテスト参入する
・問題なければ本格的に参入する
◾️自社の強みを見つける
・製品力(差別化された製品)
・顧客関係力(固定客の囲い込み)
・運営力(現場の改善力、低コスト運営)
◾️ノルマとプレッシャーをかけない
製品力強化のために、PB製品に力を入れることにした。
当社のマーケティング戦略では、広告宣伝しなくても自然に売れる製品を目指している。それにはダントツ製品が必要だが、いきなりは無理だ。強みの強化には時間がかかる。
大切なのは、社員にノルマや期限を設定せず、プレッシャーをかけないこと。プレッシャーをかけてできるくらいの「強み」は数十年市場で耐えられる「本物」の強みではない。強みは企業風土とも関わり、そう簡単にはできない。時間をかけてじっくり育て上げるべきだ。
重要なのは、経営トップの本気と社員のやる気。
圧倒的な製品価値にするため、他部門の人員を徹底的に抑え、製品開発部門だけは人員を5年間で3倍に増やし、外部からデザイナーを呼び込んだ。
一方で、強みを抑えていた制約条件を見直す必要もある。
それまで作業服のPBはやってこなかった。作業服は10年間の供給保証や継続保証が必要で在庫が増えるため、社内では季節製品のPB作業服が禁止されていた。通年品と違い、季節製品は次のシーズンに持ち越すと、保管費用が売価の10%になる。在庫に対する警戒心が強すぎ、それがSPA(製造小売業)の阻害要因になっていた
■どうしたら「お客様視点」を得られるか
早めに異常値を検知することで、お客様視点の重要性を改めて認識できた。
「お客様視点」は普遍の原理だ。最終的にお金を払うのは誰か(自社の儲けのベースにな るのは誰か)、その人たちがどんなニーズや未充足ニーズを持つかを考える。そこにどん な価値を提供していくかを考え続ける。
やりたいこと、やらなくてはいけないことが先立つと、どうしても自社優先の硬直した 目線になってしまう。「これは必要なはず」「買ってくれるはず」という思いばかりだと、机上の空論で大損するリスクがある。
それを回避するには、自分たちがお客様とする消費者になりきって考えることが大切だ。
では、消費者目線はどうしたら得られるのか。 狭く深い製品開発をする際、ユーザーになりきる手法がある。ユーザーがどんな性格で、どこで、なぜ、この製品を購入しているのかを徹底的に考えてみるのだ。 まずはある一消費者になりきり、製品をどのように購入しているのかを調査し、購買行 動の全体像と詳細を把握する。
ただ言うのは簡単だが、実際には難しい。消費者の要望や不満、妥協できる点などがわ かれば、強い製品づくりにブラスになるが、そこまで想像することはなかなかできない。 そこで参入市場の消費者体験を持つ、あるいは、そうした体験をしている人に実際にインタビューしてみることが大切だ。
納期を無駄に厳しく設定したことで、コストが上がるケースもある。
たとえば、情報システムをITベンダーに発注するケース。納期間近になると、情報システム部員とITベンダーの開発要員が長時間残業になる。なかには応援として、派遣のシステムエンジニア(SE)を追加で依頼するケースもある。派遣SEは単価が2倍程度するし、突然チームに加わってもすぐに戦力にならないので仕事の質は下がる。
私は三井情報に在籍中、こうした風景を何度も見てきたので、ワークマンでは情報システムの期限は設定しないと決めた。
そのほうが品質がよくなるし、安くつくれる。消費税やショッピングバッグ有料化などの制度対応を除けば、社内の情報システムはすでに整備されているので急ぐものはない。障害になるのはCIOのメンツだ。CIOは緊急性のない情報システムの納期を社内で無駄にコミットしないほうがいい
■顧客管理はしない
ワークマンはOne to Oneマーケティング(顧客管理)はしない。
マスマーケティングが基本だ。要するに「名前のないお客様に売れたら十分」と考えて いる。
お客様を名前で管理しようとすると費用がかかる。誰が買ったかを把握するために、小売業がよく使うのが会員向けポイントカードだ。個人情報や性別、年齢などの属性情報を 登録し、一人ひとりにIDをつけて購買行動を細かく管理する。だが、会員カードはコス トがかかるし、個人情報管理の負担が大きい。たとえばポイントカードをつくって1%還 元するしくみをつくると、粗利益率が35%しかないのに、さらに薄利になる。氏名などの個人情報を取得すると、漏洩リスクにも備えなくてはならない。
この部分を補完するのが、「エクセル経営」によるデータ活用だ。
顧客一人ひとりを管理しなくても、店舗面積やレイアウト、製品の品揃え、売価の標準 化を進めているので、ワークマンとワークマンプラス885店舗のうち約30店舗で各100人程度のお客様を対象に5項目だけの簡単なアンケート調査をすると、的確なデー 夕が取れる。5項目とは、性別、②年齢、③職業(プロ客、一般客)、④年間来店回数、 ⑤用途(自分用、家族用)。
店舗の大きさが同じで、値引販売をしないのでデータにゴミが少ない。 もし値引販売してしまうと、製品力で売れたのか、値引したから売れたのかわからなく なり、データの精度が下がってしまう。
データこそ最重要の経営資産だと思っているので、データの価値を下げることは一切し ない。
「しない経営」と後述する「エクセル経営」はワークマンの両輪なのである。
そもそもワークマンにおけるマーケティングの役割は、「競争しないで勝つしくみ」を つくること。競争になったら負けるか泥試合しかない。勝っても泥試合ではおいしくない。
最高のマーケティングは、自然に売れる製品だけをつくること。いい製品をつくれば、顧客管理をしなくても売れる。
◾️幹部は思いつきでアイデアを口にしない
幹部が思いつきで何かを始めることほど会社にとってマイナスなことはない。
社員はやらなくてもいい仕事に時間を取られて迷惑だ。
ビジネス書を読んで思いついたこと、セミナーや勉強会で聞きかじったことなどを、す ぐに自社に当てはめて実施しようとしても成果は出ない。「これからはAIだ」「ビッグデ ータだ」「DXだ」と2年くらいで消えていく言葉(バズワードという専門用語)に惑わされ続ける。
重要な点は、現場に精通した業務系の幹部が主体的にプロジェクトを進めるということ目的と手段を誤ってはいけない。
私は、業務改善の手段としてデータを活用するという位置づけにこだわった。
IT系、情報系の幹部がプロジェクトを主導するとろくなことがない。情報システム導 入がゴールになってしまう。だから、IT系、情報系幹部は会議では一切発言しないこと、 業務系幹部が間違った発言をしても口を挟まないことを決めた。
そして、重要なことは社長から社員に話してもらった。
客層拡大に向け、「エクセル経営」を実施することを何度も話してもらったのだ。
データは活用してこそ意味がある。そこで重要なのが上司の態度だ。
部下がデータを分析して問題点を指摘しても、上司が自分のやり方を否定された気持ち になって指摘を無視したら、部下はデータ活用をしなくなる。
そこで上司のあるべき姿を次のように「定義」した。
①意見を変えるのがいい上司
②上司の仕事は分析結果の適応範囲の判断
ワークマンは作業服を40年以上やってきて、上司には製品と業界の知識があったから判 断を間違わなかった。しかし、新業態は全員が未経験だ。まして社会が大きく変化してお り、その影響を新業態はもろに受ける。
まず、「上司でも間違うのは当然の時代だ」ということをみんなで共有した。 だから部下の指摘は「ありがたいもの」として受け入れる。上司は頭をやわらかくし、部下が数字で問題点を指摘したら実験して、それが検証されたら意見を変える。これがいい上司だ。
◾️どうしたら「やりきる」ことができるのか
その一方で、掲げた一つの目標をどうしたら「やりきる」ことができるのか。アンジェラ・ダックワース著「やり抜く力」(神崎朗子訳、ダイヤモンド社、2016年)という本がある。ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授が、シカゴの学校で調査したところ、やり抜く力(GRIT)を持つ学生は退学せずに、きちんと卒業していく確率が高いとわかった。やり抜く力は後天的に身につけられる。知識や才能がなくても、強く意識して実践に活かせれば、物事を成功に導くことができるという。ダックワース教授は、やり抜く力の要素として次の4つを挙げている。
1 Guts(ガッツ):困難に立ち向かう「闘志」
2 Resilience (レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
3 Initiative (イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む「自発」
4 Tenacity (テナシティ): 最後までやりとげる「執念」
さらにこれらを伸ばすためには、
1 興味があることに打ち込む
2 失敗を恐れずチャレンジし続ける(挑戦せざるをえない環境をつくる)
3 小さな成功体験を積み重ねる
4 「やり抜く力」がある人のいる環境に身を置く
ことが必要だとしている。私が2016年にこの書籍でグリットの考え方に触れたとき、この間実施してきたワークマンの経営によく似ていることに驚いた。
そして一つ強調したいのは、これをトップダウンで実施するのではないということだ。
「やり抜く力」の4つの要素はどれも素晴らしいものだが、他者から強要されたら巨大なストレスになる。
◾️中位6割、下位2割を活性化する方法
・得意分野の仕事をやってもらう
人には向き・不向きがある。得意なことには興味を持って取り組みやすいし、反対もしかりである。そこで下位2割と話をした。SVであれば一緒に加盟店を回り、食事をしながら悩みや成長の阻害要因を聞いた。 どんなことが得意なのか、どんなことに興味があるのかを聞き取り、それを人事部長と相談して配置転換する。少しでも興味のある仕事ができる場所を見つけることができれげ 社員は以前より気持ちよく働けるようになる。
・得意分野がない場合は得意分野をつくる
やる気があるのに成果の出ない社員には、なんらかの武器を持たせることを考えた。
たとえば専門研修を受けさせる。研修は刺激になるからだ。
当社では、第5章で触れたとおり「エクセル経営」の研修や実践を通じて頭角を現し、 評価が上がった人が多かった。
それまではおもにコミュニケーション力を重点的に評価してきた。
コミュニケーションが苦手な人は、データ活用力が高い人が多かった。自分の得意分野 がない人がデータ活用力に興味を持ち、猛勉強した面もある。するとデータ分析に強い人 材になり、加盟店にも喜ばれ、評価が180度変わった。
・長所をほめて自信を持ってもらう
データ活用研修では低めの目標を設定し、達成したらほめて自信をつけさせた。
データ活用によって業務を改善した結果を発表する会では、どんな内容でも絶対に批判 せず、前向きにほめまくるようにした。
自分が得意だと思ったら人は伸びる。人よりもすぐれていると思ったら伸びる。ほめる といっても言葉を飾る必要はなく、事実を伝えればいい。
1番、2番の実績を挙げた社員には、その事実をそのまま伝えればほめたことになる。
分析チームで上位の人は「分析チームでトップクラス」、分析チームで下位の人でも「それでも他の一般社員に比べて頭角を現している」と伝えた。
ただ、何度話をしても興味がはっきりしない、強みがわからないという社員もいた。
そういう人には3つの選択肢を与え「この中だったらどれがいいか」と選ばせたこともある。
自分の強みに対し自覚のない人もいたので、そういう人とは面談を繰り返しながら人事部長と相談した。そうしているうちに「几帳面さが強み」とわかり、丁寧さ、根気が求め られる部署に配転した。現在はそこで活躍している。人には人それぞれの強みがあるのだ。
Posted by ブクログ
しない経営のすごさをここに感じましたΣ(・o・;)
「ビジネス書を1冊読むたびに新しい事業アイデアや改革案が浮かぶ。それを封印するのは結構つらい。でも、未熟な私が並みの経営者になるには、そのつらさを乗り越えなければいけない」「愚直に一つの目標しか持たず、それに没頭するのが本当にいい経営者だ」
Posted by ブクログ
しないって、なに❓の本でした。
社員のストレスになること、らしくないこと、
価値を生まない無駄なことが、それです。
正にシンプルイズベストを地でいってる会社。
日々の生活の勉強にまなりました。
Posted by ブクログ
ワークマンに土屋専務が入社して、「しない経営」と「エクセル経営」を導入して、客層拡大⇒業績拡大&社内活性化を成し遂げた。
やらないことを決める。というのは重要だと言われているがとても難しい。ワークマンではそれをしっかりやり遂げたことがポイントなのかなと思った。
逆説的なように聞こえるが、ボトムアップ型の組織を作るにはトップの強い意志が必要なのだと学んだ。
Posted by ブクログ
・一人のできる人よりも平均点をあげる。その平均点をあげるには、システム(教育システムや評価制度)など、ガンバリズムに任せるのではなく、しっかりと理論に基づいて、人が評価されていくシステムや教育システムが必要だとよく感じた。
そういったシステムで組織が回ることによって、誰かが常に指示をしないといけない状態ではなく、しなくてもいい組織や経営ができるようになるのだと学んだ。
Posted by ブクログ
・ワークマン式「しない経営」
「しない」と「徹底してやる」のメリハリがものすごく利いているイメージ。
所謂選択と集中のような話にも聞こえた。
ワークマンでいう「しない」は大きなくくりでいうと「無駄なことをしない」
一方で、最低限の管理だけを「徹底してやる」
その他ブルーオーシャンを取りに行くために必要なことは「徹底してやる」
何年も先を見据えた経営や事業戦略が描かれていて、視座の高さを感じた。
STP分析を繰り返して、大手と戦わずしてニッチな市場にどんどん資金を投下していく。
ただその中でも、「コストは常に最小限で」や「スモールスタートで市場の反応を見つつ」など、慎重な動きも垣間見えた。
最初はニッチ(小さな)市場であっても、独占して参入障壁を高められれば、大きな市場へと変化することも分かった。
Posted by ブクログ
一時期は時価総額1兆にタッチしそうな時期もあったワークマン。
ベイシアグループの中で唯一上場しており、同社の成長に多大な貢献をした土屋さんの著書。
「しない経営」というのは、ある種自分たちのルールや考えで仕事をするの裏返しで、例えばUNIQLOとは明確に違う市場で戦う(UNIQLOはファッション全体でワークマンは作業服がメイン)など。
社内ルールとしても、ノルマなし、期限なし、顧客管理なし、などとにかく独自ルールが多い。
が、これらはすべて実は大きく見ると属人化しないための施策でもあり、組織として伸びるための必要な仕組み。
顧客管理はしない一方で、データ管理はExcelでしており、要は誰が買ってるかではなく何が売れてるかを確認→そこを軸に商品開発という効率的かつ生産性の高い取組みをしており、会社として伸びてる理由がよくわかる一冊。
しない経営=自社で効率的かつ生産的と判断した内容にフルベッドする働き方
Posted by ブクログ
同じことがくどくど書かれているがエッセンスは納得のものばかり。何故自分のモチベーションがこれほどまでに下がるのかを究極に代弁してくれたと思う。
センスメイキングはイノベーションを起こす上で欠かせない条件で、Vucaのリーダーシップで特に重要。
凡人による凡人の経営。特別にできる人や異常に働く人だけが達成できるやり方では人に引き継げない。
付加価値を生まない時間を作る人がいる。思いつき。会社に来ない方がいい。
Posted by ブクログ
独特の仕入法、エクセル経営、頑張らせない人事管理。
なかなか印象的だった。
中でも「エクセル経営」。
職位、権限、経験などに基づく意思決定や、コミュニケーション強者がそこに取り入ることによる意思決定への影響を排除する、全員によるデータ尊重型の経営。
広報部門に勤める中で、違和感を持ち続けてきた、社内の「偉い人」をターゲットとした、アピール合戦からの脱却も、この方向で実現できるのではないか、と改めて思った。
Posted by ブクログ
マーケティングの視点で勉強になることが多い本。ワークマンの揺るがない考え方、それが顧客を裏切らないスタンスであること、それを社員が共通理解をしていることが成功の秘訣ではないかと考えた。
学びメモ
・商品を変えずに見せ方を変えてアウトドア客を捉えた点はポジショニングとしての成功例としてすごい
・値引きはしない、なぜなら顧客により損得ができるから、そもそもの価格設定の仕方など、徹底していることもすごい
・自分達の立ち位置を理解し、ターゲット市場にブレがない
・企業風土を作ること、社員がどうすれば結果を出せるのかを理解している、失敗を許容する職場づくり
など
目標やノルマを設定しない、頑張ることを押し付けないという考え方は、社員を信頼し、自律的に働く環境が出来上がっているからこそできるものであり、すぐにそれで成果が出せるようにならないと思うので、実行するのは難しいと感じるが、時間をかけて共有価値を作っていくことが大事であると感じる。
Posted by ブクログ
エクセル経営について興味があり手に取る。
商品も大変お世話になってますが。
手法を学びたかったが、
やはり考え方が大切やなと。
すぐ結果(答え)を求めてしまうので
自分にとってはもどかしい内容ではあったが
属人的から標準化する為にはやはり
必要なことだと再考。
データ活用の為のきっかけにしたい本。
Posted by ブクログ
総合商社からワークマンに入社した著者が叔父であり、創業者でもある会長から「何もしなくていい」と言われたことを著者なりに解釈し、実行してきたことを紹介した書籍。
①社員のストレスになることはしない
②ワークマンらしくない事はしない
③価値を生まない無駄なことはしない
とりわけ経営においては自らの強みが傷ついてを理解せず手当たり次第何でもかんでも行っていくそういったことが多い。自分たちの強みがどこにありそれを生かすために何をするべきなのか、もしくは何かをしないべきなのかそういったところを考えさせられる書籍である。
経営者が考えるからいいのであり、これを真に受けて社員の立場から動いていくとちょっとだけ痛い動きになるなというのが感想。
Posted by ブクログ
「なぜ2倍売れた」を読んでるので、新鮮味が弱くなってしまったが、ご本人が書いてる本なので、何か引用するならこっちになるのかなとか。土屋氏が東大卒でバブルを駆け抜けた商社マンで、そのスペックじゃなかったら難しいよなと思わなくもない。この人がいなくなった後に会社がどうなるのかは気になる。
Posted by ブクログ
『しない経営』は自社の事業と社員を信じる事が前提条件。Excelだって使いこなせてないのに、派手なシステムはいらない。とりあえず、社内行事をしない、社員に5年後にやってみたい事がないかを聞いてみる。組織は社員の力以上には成長しない。社員を信じて成長させることが経営なのかな?