あらすじ
技術が進むにしたがって、コンピュータの中身が見えなくなってきています。コンピュータの頭脳としてCPUがあって、OSがあってプログラムが動く…。漠然とわかっていても、実際にどういうしくみで意図したとおりに動作しているのかとなると、なかなかイメージできないものです。本書はこのように、ブラックボックスになっているコンピュータのしくみを、「炙る」「揚げる」などの過激な手法も用いつつ、半導体レベルから実際に目に見える形でひもといていきます。
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Posted by ブクログ
高校物理とプログラミングの入口がわかっているとサクサク読める。
わかっていなくてもわかりやすい表現で言ってくれるので面白く読める。
揚げるも炙るも例えかと思ってたよ……
Posted by ブクログ
コンピュータ全体を概観する入門書なのだが、中身を実際に知るために本当に揚げて炙る作業を記したのは新しい。その中で、さらに本物と偽物チップとの比較考察が興味深く読めた。
Posted by ブクログ
パワーのあるタイトルで、実際に半導体チップを取り出すべく、ご家庭にある道具ではんだを溶かすために基盤を揚げ、プラスチックを溶かすためにパーツを炙っている。
内容としては、アプリケーションからのアプローチと、揚げて炙ったチップからのアプローチでざっくりコンピュータのしくみを解説した本。
おそらく対象は非エンジニアで、ざっくり雰囲気を掴む分にはよいが、使える知識にはならないかも。
揚げて炙った半導体チップの解析など、読み物としては面白い。
また、仕方ないと思うが、解説のない専門用語もちらほらあったので、知識ゼロだとつらいかもしれない?
わかる人が読むとちょっとつまらないかもしれないが、個人的には授業で論理回路書いたな〜とか懐かしみながら楽しめた。
Posted by ブクログ
「揚げて炙って」というのは、基板を揚げてチップを剥がし、それを火で炙って中の構造を見るということ。しかし、それだけについて書かれているわけではでなく、コンピュータアーキテクチャの話や、コンピュータの進化と現状など、さまざまなトピックが盛り込まれている。
コンピュータアーキテクチャを学んでも、電子回路的な仕組みまでは知らなかったりするので、大変勉強になります。
わりと幅広いトピックに触れているものの、文量はそれほど多くなく、とても読みやすい。コンピュータアーキテクチャを学ぶ入り口として最適。
Posted by ブクログ
まさか本当に揚げて炙る本だとは思わなかったので驚いた。昔、パソコンが動く仕組み系の本をよく見た時期があったが、ひさびさに引き込まれた。半導体については素人だが、ミクロ、ナノの世界のイメージが湧いた。
Posted by ブクログ
「揚げて炙って」以外の部分は、商売柄、知ってないといけない話だし、特に新しい何かはなかったけど、「揚げて炙って」を中心に筋の通った構成が組まれてるのは新しい。概説する入門書的なところを狙ってると思うんだけど、マス・ターゲットかと言われたら難しい。若い人に薦めたいけど、たぶん理解されないだろうって思っちゃう。自分でこの本を手に取る若い人には、すごく刺さると思う。ESP-WROOM-02が500円ぐらいで買えてしまう時代になったので「揚げて炙って」できちゃうんだな。おじさんはそこに気付けなかった。いや、ただの貧乏性か。
Posted by ブクログ
面白かった。
実際に揚げて炙ってチップを取り出している。ただその章は顕微鏡でチップを観察する内容がメインだが、写真が白黒で荒いのであんまりちゃんとわからなかった感。
それもあってか、別の章の方が面白かった。
全体を通して、どのような読者層をターゲットにしているのかわからない説明の詳細度に思えた。専門家には不要と思われる説明に文章を割いている一方で、前提知識がない人に対しては言葉足らずと思われる説明も目立った。