あらすじ
「江戸という都市に対する橋頭堡を作ってみたい、というのが本書を執筆のする最大の動機だった」と、あとがきで著者が明かしているだけに、意欲に満ちた、江戸を知ることができる作品だ。それでいて、難解ではない。
「本書を執筆するに当って、少なくとも自分がわからないことすべて調べよう、というのをルールにしましまた。要するに江戸を、手に取って理解できるところまで持ってこようと思ったのです」と、著者は書いている。
江戸が、まるで目の前にあるかのような臨場感をもって読める傑作!
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Posted by ブクログ
歌舞伎を解りやすく解説するため、現代の若い女性と男性がタイムスリップしたという少し物語仕立てになった本です。歌舞伎だけではなく、幕末の流行ファッション(?)なども学べる異色の一冊。オチに驚きました。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
頽廃の香り漂う江戸・幕末。
現代の渋谷に遊ぶ若者ふたりをしたがえ作者ともどもその時代へタイムスリップ。
「運命悲劇」の傑作・河竹黙阿弥の「三人吉三」をテキストにして、歌舞伎の愉しさをたっぷり味わってもらう趣向。
「月も朧に白魚の…」などの名セリフを織りまぜながら、幕末の風俗、時代背景、歌舞伎をめぐる諸事情、そして江戸庶民の哀しみまでをも活写する。
悪の魅力に酔いしれながら、歌舞伎が持つ力を現代に甦らせた、著者入魂の新しい歌舞伎論。
[ 目次 ]
第1章 いざ、幕末江戸の芝居小屋へご招待(まずは形から;いざ出発 ほか)
第2章 「稲瀬川庚申塚の場」(稲瀬川庚申塚の場;真女形・岩井条三郎 ほか)
第3章 「葛西が谷夜鷹宿の場」&「高麗寺前の場」(パロディ;おとせと十三郎 ほか)
第4章 「御輿が嶽吉祥院の場」(次第に明らかになる真実;お坊、死ぬ決意をする ほか)
大切
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